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家づくりの知識
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注文住宅は間取りや設備、土地の価格など、設計段階からお客さまのご希望を反映できる点がメリットです。しかし、様々な点で特色を出すことができる分、費用の内訳が複雑になる傾向にあります。
「いくらくらいの予算で満足のいくマイホームが建てられるのか」「どのようなグレードの設備を選べばいいか」など、費用の全体像がイメージしにくい方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では注文住宅の予算の相場はいくらくらいなのか、費用を抑える家づくりのコツとあわせて解説します。できるだけ相場よりも安い価格で、賢く家づくりをしたい方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
【この記事の結論】
注文住宅にかかる建築費の全国平均は、土地所有の場合は3,533.6万円、土地購入ありの場合は2,961.2万円です。
注文住宅は幅広い価格で販売されていますが、同じ価格でも住宅業者によって、性能や選べる間取りは異なります。
費用を抑えた家づくりをする際には、コストを抑える工夫を取り入れ、なるべく高性能・高品質な住宅を提供している住宅メーカーに依頼すると安心です。
この記事の目次
そもそも注文住宅を建てるには、何にどんな費用が必要なのでしょうか。注文住宅で必要な費用は大きく分けると、以下の3つです。
・土地の購入費用
・家の建築費用
・付帯工事(別途工事費)
費用の内訳をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
すでに所有している土地の上に住宅を建てる場合は不要ですが、土地がない場合は、土地の購入費用が必要になります。
その場合、土地の購入費用は家づくりの予算のなかでも大きな割合を占めます。
また土地を購入する際には、土地代だけではなく、取得にかかるさまざまな費用が必要になります。
※1参考元:住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」
※2参考元:総務省「不動産取得税の納税額の計算方法」
家の工事費用は、工事を依頼するハウスメーカー(工務店)によって変わります。具体的には、以下の項目を押さえておきましょう。
注文住宅でかかる予算は地域によって多種多様です。この章では以下のエリアに関して、金額の平均値を示します。
・全国
・首都圏
・北海道
・東北
・新潟
・近畿圏
それぞれのエリアについて、「住宅面積」「建設費」「坪単価」「返済額/ 月」を具体的にみていきましょう。なお、坪単価は建築費を住宅面積で除して算出しています。
こちらの数値は、住宅金融支援機構がフラット35を利用し、注文住宅を購入した土地取得のための借入がない人を対象に調査した2020年のデータ(https://www.jhf.go.jp/about/research/2020.html)を引用しました。
※フラット35を利用した人で、住宅を建設し、又は購入するための借入金に対する年間返済額(住宅金融支援機構、民間金融機関等の借入先を問わずすべての返済額)の1/12の額。なお、土地購入のため過去又は現在に借入を行っている者の場合は、その借入金に対する返済額を含む。
以上がエリア別の注文住宅の予算平均となります。
首都圏は、建設費と坪単価どちらも一番高く、住宅面積は全国平均よりも小さいことがわかりました。
ただ、建設費は全国的に3500万円前後が多く、坪単価は90万円前後が平均値のようです。
注文住宅を検討する際の予算の目安として参考にしてください。
ここからは、予算別でどのような注文住宅が建てられるのか、傾向と特徴をご紹介します。
ローコスト住宅でも最も安い価格帯で、一般的な注文住宅の相場より、かなり低く費用を抑える必要があります。
できるだけ安い建材や設備を使用していることが多く、ムダを極力排除したデザインであることが不可欠です。
コストを抑えるため、二階建てではなく平屋や、あまり自由な間取りが選べない規格住宅であることが多いです。
延べ床面積にもよりますが、1000万円台もローコスト住宅と呼ばれる低価格な住宅です。比較的自由な間取りが選べるようになり、住宅性能にこだわったプランも提供されています。
ただし、自然素材などのこだわった素材や、グレードの高い設備は選べないことが多いです。
優先順位の高い希望条件を実現させながら、予算の範囲内で理想の家づくりが可能です。全ての希望を叶えることは難しいかもしれませんが、部分的にこだわりの素材や設備などを導入できます。
一般的な注文住宅の全国平均の予算に近いため、希望する一戸建てを建てられる予算です。
導入する設備や間取りなど、選択肢がぐっと広がります。
4000万円以上の注文住宅になると、さまざまなプランが実現可能です。建材や空間デザインにこだわりをもちながら、希望に沿った家づくりができるでしょう。
注文住宅の費用を抑えるには、コツがあります。以下で紹介する内容は、費用を安くできる代表的なポイントです。注文住宅を検討する際には、必ず押さえておきましょう。
・土地の予算を減らす
・床面積を小さくする
・ハウスメーカーの標準仕様から選ぶ
・水まわりを1箇所にまとめる
・税金控除・補助金制度を活用する
それぞれ詳しく解説します。
住まいの環境は妥協したくないけれど、費用面は抑えたい方は、土地の予算を減らしてコストダウンを図りましょう。
例えば、以下のような土地は割安な土地です。
・駅から少し離れた土地
・北向きの土地
・少し変わった形の土地
これらの土地は間取りを組みにくかったり、暮らしにくかったりするデメリットがあります。しかし、土地に合わせてうまく設計すれば、快適な家づくりが可能です。
また、土地選びではエリアにこだわりすぎないことが大切です。土地にはエリアごとに相場があるため、エリアを限定しすぎると、土地にかかる費用もある程度固定されてしまいます。また希望エリアに売地が無い場合は、建築時期にも大きく影響します。
広い視野で土地探しをすると、条件に合った安価な土地に出会える確率が高まるかもしれません。条件に合う土地が見つからない場合は特に、エリアの条件範囲を広げてさまざまな土地を見てみましょう。
注文住宅の建築費は、延床面積によって増減しますので、延床面積を小さくすればコストダウンにつながります。そのため、部屋の広さを削ることが一番シンプルな方法です。
例えば、廊下などのデッドスペースを減らし、ムダのない間取りを採用することもポイントです。コンパクトな家でも、収納スペースを十分に確保できれば広々とした家づくりが実現できます。
マイホームに予算をあまりかけられない方はまず、優先順位の低い間取りを削って、コンパクトなお家づくりを目指しましょう。
ハウスメーカーの注文住宅や設置する設備には、標準仕様が定められていることが一般的です。標準仕様は基本となる設備や素材のことで、標準仕様ではない仕様はオプション仕様と呼ばれ、追加費用がかかることがあります。
マイホームにかかる費用を下げたい場合は、ハウスメーカーが提示する仕様の中から選択することがポイントです。
ハウスメーカーによって、標準仕様となっているもののグレードは異なります。どのような仕様になっているのか、契約前にすべての設備・素材を吟味することが重要です。
水まわりを複数箇所に配置すると、給水・排水の配管がその分複雑になり追加で設備費がかかりかねません。
次のような水まわり関連の設備は、できるだけ一箇所にまとめて、建築費を節約しましょう。
・キッチン
・浴室
・洗面室
・トイレ など
水まわりはできるだけ1箇所に集めることで、給排水配管の延長を短くできたり、配管工事にかかる費用を抑えられたりするため、コストダウンが実現可能です。
一定の要件を満たす場合は、住宅を取得する際に税金控除や補助金・給付金など、費用面で優遇を受けられます。
例えば自治体によっては、省エネルギーや耐震性能・断熱性能などに優れた住宅を新築する方に、助成金や補助金を支給している場合があるようです。
家を建てる予定の地方自治体が発信する情報をチェックし、うまく活用することで、建築にかかるコストを削減できる可能性があります。
イシカワでも補助金のご案内ができますので、お気軽にご相談ください。
注文住宅の予算の相場は、依頼先のハウスメーカー(工務店)が決めている料金プランや地域の特性、自分が家づくりに求める条件などによっても変わってきます。
費用を抑える家づくりを行いたい方は、土地の予算を減らしたり床面積を小さくしたりなどすることがポイントです。
今回ご紹介したコツを押さえながら、信頼できるプロや専門家に疑問や不安な点を相談しましょう。
イシカワは地元に根ざしながらも、年間1,000棟を新築してきた実績を持つ全国展開中のハウスメーカーです。
大量仕入れによるコスト削減で、高性能な住宅を標準仕様で提供しています。
また、不動産を取り扱う部門もあるので、土地情報も一緒にご紹介可能です。
展示場にお越しいただければ、お客さまのイメージやご予算にあった家づくりをアドバイスいたします。
費用を抑えた家づくりをご検討の方は、この機会にぜひご来場ください。
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