家づくりの知識

2023.06.28

ローコスト住宅での後悔・失敗例を解説!安い理由や家づくりのポイントを紹介

ローコスト住宅は、低価格で家づくりができるのが最大の魅力です。

しかし、低価格ゆえに「なぜ安い価格で住宅を提案できるのか」「実際に暮らしてみて、後悔や不便に思うことはないか」など、品質に不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ローコスト住宅を建てた人の後悔や失敗例を交えながら、低価格が実現できる理由を解説します。

イシカワもローコスト住宅と同等の低価格で注文住宅を提供していますが、安さと高品質の家づくりを両立できるハウスメーカーの選び方には確認していただきたいポイントがあります。

後悔や失敗を避けて、満足のいく家づくりを進めたい方は、ぜひ最後までお読みください。

【この記事の結論】
「ローコスト住宅=施工が雑で低品質」とは限りません。高品質な住宅を企業努力により低価格で提供している住宅メーカーは存在します。
納得いく家づくりで重要なことは、安さと品質を両立できる「ハウスメーカー選び」です。複数の住宅会社のサービスや費用を比較検討するのはもちろん、実際に展示場(オープンハウス)に足を運び、品質や性能、保証・メンテナンス内容などを確認しましょう。

ローコスト住宅とは?

注文住宅の後悔事例

ローコスト住宅は、手頃な価格で提供される、住宅の一形態です。一般的な注文住宅は坪単価およそ60万円以上が一般的です。しかし、ローコスト住宅はおよそ30〜60万円程度と、比較的安い価格で建てられます。

できるだけ予算を抑えてマイホームを実現したい方や、初めての住宅を購入される方々にとって、低価格で住宅を購入できることが、ローコスト住宅の魅力です。

ただし住宅メーカーを選ぶ際、価格の低さだけを重視すると、品質や耐久性に問題が生じる場合があるので注意が必要です。
業者によっては、アフターサービスや保証範囲も、一般的な注文住宅に比べて限定的な場合もあります。

これらの懸念事項については、依頼するハウスメーカー(工務店)によって大きな違いがあるので、購入前に慎重な検討が必要です。

ローコスト住宅はなぜ安い?

住宅購入のコスト

なぜローコスト住宅を提供するハウスメーカー(工務店)は、他の住宅会社よりも安い価格で住宅を販売できるのでしょうか。その理由は主に以下の3つです。

1.材料費を抑えている
2.人件費を抑えている
3.広告宣伝費を削減している

それぞれ詳しく解説します。

1.材料費を抑えている

ローコスト住宅が安い理由の1つは、材料費を抑えているからです。

材料費は以下のような方法で削減できます。

・安価な材料や代替材を使用する
・材料を大量に仕入れて、仕入れ単価を下げる
・設計をシンプルにして、建材の使用量や施工の手間を減らす

例えば、高価な天然木の代わりに合成木材や人工素材を使用したり、建材や仕上げ材などの材料費を安価な材料や代替材を使用することで、材料費を抑えています。
ただし、このような安価な建材は、品質や耐久性のグレードが低い場合があるため、注意が必要です。

また、材料を大量に仕入れることで割引価格で取引したり、特定の業者と長期的な提携契約を結び、材料の仕入れ単価を下げているメーカーもあります。

その他、設計を工夫することでも、材料費用の削減が可能です。
一般的にローコスト住宅は、設計段階から低価格を意識した設計を行います。シンプルな間取り・デザイン・建物の形状など、効率的なプランニングや標準化された設計を採用することで、建材の使用量や施工の手間を最小限に抑えられるからです。

イシカワでは全国で年間1,000棟以上を建築しており、この圧倒的スケールメリットを生かした大量仕入れによる資材コストの削減を行っています。

2.人件費を抑えている

2つ目の理由は人件費を抑えているからです。

ローコスト住宅では、以下のような方法で、施工にかかる人件費を削減することがあります。

・効率的な作業方法を採用する
・職人や大工などの賃金や、働く人の数を最小限に抑える
・外部の業者と契約する
・工場で部材の大量加工を行う
・標準化された設計や工法を採用し、手間・工数の削減を行う

住宅の仕様を標準化すると、作業効率が向上します。また、現場監督や職人が品質を損なわずに、複数の作業を一度に進行しやすくなります。

しかし、人件費の削減は、方法によっては住宅の品質や精度に影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

イシカワでは、独自の工法や業務システムで合理化を徹底することで、全国のお客様へどこよりも安くて良い住宅をお届けしています。

3.広告宣伝費を削減している

3つ目の理由は広告宣伝費を削減しているからです。

通常の大手ハウスメーカーと比較すると、ローコスト住宅のテレビCMを見かける機会は少ないのではないでしょうか。

テレビCMはたくさんの人が視聴してくれる分、お問合せにつながる効果が見込めます。しかし一方で、高い広告宣伝費がかかる点が懸念事項です。

したがって、ローコスト住宅の会社は、低価格でも質の高いサービスを継続的に提供できるよう、

・広告宣伝を配信する地域を限定的にする
・インターネット経由でのPRにとどめる
・モデルハウス建設などの広告宣伝費を削る
・口コミや紹介による顧客獲得に注力する

などの方法で、広告宣伝費のコスト削減を図っています。

ローコスト住宅のデメリット

低価格が最大のメリットとなるローコスト住宅ですが、その仕組みが逆にデメリットになる場合があります。
例えば以下の4つの点は、ローコスト住宅でよく指摘されるデメリットです。

1.デザインの自由度が低い
2.間取りや設備を制限される場合がある
3.メンテナンス費用が高くなる
4.光熱費が高くなる

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.デザインの自由度が低い

ローコスト住宅のデメリットの1つは、デザインの自由度が低いことです。

低価格の実現には、効率的な設計や構造が求められるため、デザインの柔軟性が制限されたり、カスタマイズの余地が少ない場合があります。
つまり、合理的な家づくりの仕組み化がされている分、低い予算内に収まる家づくりしか実現できない可能性があるということです。

例えばローコスト住宅では、

・標準化された独自性の低い間取りしか選べない
・一度決めた間取りの変更が難しい
・建材やデザインが規格化されているため、他の家と同じような外観になる
・部材や設備のグレードが低く設定されていて、融通がきかない

など、一定の制約があるケースが少なくありません。
このような点は、こだわりをもってマイホームづくりを進めたい人にとって、不満に感じるポイントになるでしょう。

ただし、どの程度顧客それぞれのニーズや好みに対応できるかは、依頼するハウスメーカー(工務店)によっても違います。
オプションにどの程度対応できるか、担当スタッフにあらかじめ確認しておきましょう。

2.間取りや設備を制限される場合がある

2つ目のデメリットは、間取りや設備に制限があることです。

ローコスト住宅は家づくりの要望を一から注文して建築できる「フルオーダータイプ」の注文住宅と異なり、自分の好みに合った家づくりが自由にできない場合があります。

そもそもローコスト住宅は間取りや設備の仕様が「規格」として決められていることで、低い販売価格が実現できているからです。

例えばローコスト住宅では、

・特殊な形状や条件を持つ土地では、家を建てられない
・家族構成や生活スタイルに合わせた、自由な間取りができない
・部屋数の増減やキッチンの配置変更など、大幅なカスタマイズができない

などの懸念が考えられます。

また、規格外の間取りや設備を選ぶことができても、その場合、ローコスト住宅の価格ではなくなってしまうことも多いです。

理想の間取りをローコスト住宅で実現するには、事前にしっかりと情報収集し、豊富な知識を得ることが欠かせません。
ローコスト住宅であっても、間取りに妥協したくない方は、どこまでの対応を追加費用なしで対応できるか事前に住宅業者に確認してください。

イシカワでは、完全自由設計の注文住宅の対応が可能です。設備グレードによって価格帯が異なりますが、それ以外の設備などについても対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

3.メンテナンス費用が高くなる

3つ目のデメリットは、メンテナンス費用が高くなる可能性があることです。

経年劣化によって必要になる住宅のメンテナンスは、主に以下の5種類あります。

・外壁の塗り直し・防水加工
・ベランダ・バルコニーの塗り直し・防食
・屋根の塗り直し・防食
・基礎や配管のシロアリ予防
・給湯器の部品交換や調整

時間が経過すれば、メンテナンスが必要になる事態は避けられません。これは、ローコスト住宅でも注文住宅でも同じです。
ただしローコスト住宅は建材のコストを削減するために、劣化が早い、質の低い材料(主原料)を使用している場合があります。

したがって、使用している材料の種類によっては、

・すぐ腐食する
・防水性が低い
・すぐひび割れする

などの不具合が生じる可能性があります。
初期費用としての材料費が安くても、メンテナンスが頻繁に必要になると、長期的にみればトータルコストが高くなるため、注意が必要です。

ただし、ローコスト住宅であっても使用する建材によっては、メンテナンスを楽にできる場合があります。
ランニングコストが安く、メンテナンスも楽な家づくりをご検討の場合は、ハウスメーカー(工務店)のスタッフに相談しましょう。

イシカワは、標準仕様で住宅性能評価が最高レベルの家づくりができます。最長60年の長期保証や、専門のスタッフによる定期的な点検を行い、生涯に渡って快適な住まいをサポートいたします。

4.光熱費が高くなる

4つ目のデメリットは、光熱費が高くなる可能性があることです。ローコスト住宅は高性能住宅と比較すると、気密性や断熱性が劣ることがあります。

断熱材にグレードの低い材料を使用すると、十分な断熱性が得られなかったり、施工方法が不十分で気密性が低い場合などは、室内の温度調整に多くのエネルギーが必要となって、冷暖房の光熱費が高くつくかもしれません。

せっかくローコスト住宅で安く購入しても、光熱費が高くなってしまい、トータルで見ると損をしてしまうこともあります。また、気密性・断熱性は、生活の快適さにも影響します。必ず性能や施工方法などの確認を行うことをおすすめします。

イシカワでは、断熱性能は標準仕様でZEH基準の断熱等級5、すべての住宅で気密性のテストも行っていますので、高気密高断熱で、光熱費の観点からも優れた家づくりを実現させています。

10年後、20年後になっても後悔しない、失敗しない家づくりをするためにも、ハウスメーカー選びは慎重に行いましょう。

ローコスト住宅で後悔・失敗した事例

実際にローコスト住宅を建てた方のなかで、「後悔・失敗した」と特に感じるポイントはどこなのでしょうか。以下ではよくある後悔・失敗事例を6つ解説します。

1.設備グレードの変更や、オプションの追加で高くなってしまった
2.工事の質が低く、住宅に欠陥があった
3.住んでみたら暑くて寒かった
4.アフターフォローや保証などが悪かった
5.外壁の劣化が早く、メンテナンス費用が高くなってしまった
6.耐震性能が低かった

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.設備グレードの変更や、オプションの追加で高くなってしまった

「ローコスト住宅は本体価格を安く見せて集客し、設備グレードの変更や高額なオプションの追加で利益を上げている」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

確かにローコスト住宅では、建設費用そのものは安く抑えられても、設備グレードやオプションをつけた結果、トータルコストが高くなってしまう事例はあります。

そもそも住宅には標準仕様という、ハウスメーカー(工務店)それぞれが決めている基本プランがあり、この標準仕様と少しでも違う依頼をすると、「オプション扱い」になるためです。

ただ、オプション自体は大手ハウスメーカーにもあるサービスなので、「最終的な金額が思ったよりも高くなってしまった」という失敗の可能性は、ローコスト住宅に限りません

標準仕様には会社によって違いがあり、オプションとなる内容も各社によってさまざまです。追加費用の発生で予算オーバーする事態を防ぐには、契約前に標準仕様の内容を細かくチェックしましょう。

逆に、オプションを追加して「生活の質が上がった」と言う事例もあります。

例えば、

・キッチンやシステムバス、トイレ・洗面化粧台の機能の追加
・オール電化や太陽光発電システム、エネファームの導入
・床暖房や浴室暖房乾燥機、換気システムの導入

などは比較的、満足度の高いオプションと言われます。「オプション=無駄で高くつくもの」と決め付けず、これらを柔軟に取り入れると、ローコストながらも質の高い生活が実現できるでしょう。

2.工事の質が低く、住宅に欠陥があった

工事の品質の管理体制についても、問題がないか確認が必要です。

住宅販売費用は安かったけれど、現場責任者の管理・監督が不十分だったために、基礎や構造の施工に手抜きが発生したという事例もあります。
基礎や構造などは、住まいの安全性に関わる部分です。施工がおろそかだと、例えば地震や台風の際に問題が生じやすくなります。

さらに、配管や配線の不備もローコスト住宅でよく見られる問題です。設備の設置時に正確な計測や配線ルートの検討が行われなかったり、適切な材料が使用されなかったりすると、配管の漏水や配線の断線などが起こる可能性があります。

また、断熱材も正しく施工しないと性能が下がってしまうことがあります。
ローコスト住宅では安価な繊維毛断熱材のグラスウールが用いられることが一般的です。しかし、グラスウールは湿度に弱いため、誤った施工方法でグラスウールを使用している場合、壁の内部で結露が生じ、断熱効果が損なわれる原因になります。

イシカワでは繊維の一本一本に撥水処理を施した高性能グラスウールを採用しており、適切に施工することで品質の管理を行っています

ローコスト住宅を選ぶ際は、施工方法の品質管理が正しく行われているか確認してください。


このような失敗例から分かるように、ローコスト住宅選びでは、工事の質を見極めることが非常に重要です。信頼できる業者かどうかは、工事中の現場がきれいか、工事の写真が撮影されているか、工事途中に現場で立ち合いがあるかなどから確認できます。

その他、

・建築基準や法規制を遵守しているか
・耐震性は高いか
・防水対策はされているか

なども、長く安心安全に住むうえで大切な要素です。業者を選ぶ際には費用面だけでなく、提供する工事の質にも着目しましょう。

イシカワでは、最良の品質をお届けするため、地盤検査から工事終了までの各工程で徹底した検査を行い、安心の住まいをお届けしています。

3.住んでみたら暑くて寒かった

夢のマイホームを購入したのに、実際に住んでみると暑さや寒さに悩まされ、住み心地が悪かったら嫌ですよね。ローコスト住宅では特に、金額が低い分、住み心地が悪いのではと不安になる方は多いのではないでしょうか。

例えば、断熱材や気密性の低い壁や窓が使用されていると、外気の影響をほとんど遮断できず、暑い夏や寒い冬に室温が適切に調整されないことがあります。また、設備として取り付けられた空調の性能が低く、効果的な温度調節が困難な状況も考えられるでしょう。

さらに、適切に採光をコントロールできない窓や、遮熱・遮光の対策が不十分な場合も問題が生じやすくなります。
例えば窓からの日差しや熱が直接室内に入り込むと、夏場は室内が暑くなりますし、冬場は逆に寒くなってしまい、快適な居住環境にはなりません。

また、気密性や断熱性が低い住宅の場合、光熱費も高くついてしまいます。

これらの失敗事例から分かるように、ローコスト住宅で快適性を確保するためには、適切な断熱・気密対策が重要です。建築計画の段階から快適性を重視し、品質や機能を妥協しないようにしましょう。

イシカワは低価格なプランでも、ZEH基準の断熱等級5を標準仕様とし、耐震性能や気密・断熱の性能が高い家づくりができます。

4.アフターフォローや保証などが悪かった

ローコスト住宅では価格が抑えられている分、アフターフォローや保証内容が不十分だったり、保証期間が短く設定されている場合があります。

保証期間が短いと、建物の欠陥が発見された場合でも、保証期間内でなければ無料での対応を受けられません。その場合は自己負担で対応することになります。

また問題を報告・連絡しても、建築業者や施工業者からの対応が不十分だったり、返答が遅かったりすると、不安やストレスを抱えたまま問題解決に向けた対応が進まない状況に陥ってしまいますよね。

建築業者や施工業者を選ぶ際には、保証内容や対応範囲が適切かどうかを確認しましょう。また、信頼できる業者かどうか、口コミやレビューを参考にし、過去の顧客の経験や評価を把握することも大切です。

イシカワはローコスト住宅ながらも、保証が充実していて、安心して住める家づくりができる点が強みです。

万が一、白アリ被害が発生しても、初期保証で竣工後10年は最高1,000万円まで被害を補償します。さらに延長保証20年で、最長30年保証を受けることが可能です。

そのほか厳格な品質検査体制により、標準で初期保証20年、最大60年保証、10年の設備保証など、安心の住まいをお届けするサポートが充実しています。

5.外壁の劣化が早く、メンテナンス費用が高くなってしまった

ローコスト住宅で用いられる外壁材は、セメントに繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材として知られる、「窯業系サイディング」を外壁に使用することが一般的です。

この窯業系サイディングは耐震性や耐火性などにメリットがある一方で、材質自体に防水機能がない、継ぎ目の劣化が早いなどのデメリットがあります。

このデメリットをカバーするために多くの場合、塗装をして塗膜を作ります。しかし塗膜が経年劣化により剥がれると、防水性のないサイディングがむき出しになるため、大規模なメンテナンスが必要です。

建物の外壁は、雨や風、紫外線などによりどうしても日々劣化してしまうことは避けられません。しかし、ローコスト住宅は通常の家よりも外壁の劣化が早く、住んでから10年後くらいに工事をすることになり、出費が大変という声も聞かれます。

ただし、外壁の劣化問題については「ローコスト住宅だから」ではなく、ハウスメーカー(工務店)の質による問題です。したがって、品質の高い外壁材を選んだり防水処理の技術をもつハウスメーカー(工務店)を選ぶことが何よりも大切です。

イシカワは、住宅性能評価で最高レベルの家づくりを行っており、豊富な経験と知識があります。低コストであっても耐久性が高い外壁の施工を行っています。

6.耐震性能が低かった

ローコスト住宅では、安価な建材やコストのかからない工法が使用されるケースが多いため、耐震性が低くなることがあります。
住宅の安全対策はコストカットの対象になりやすいポイントです。外観のデザインはしっかりしていても、建物や構造が弱い可能性があるため、注意しましょう。

例えば、安価な壁材や工法を使用してコストカットを図っているハウスメーカーの場合、高い耐震性や安全性は期待できないかもしれません。
最悪の場合、大きな地震が発生したら、住宅そのものが傾いてしまう事態も考えられます。

建物が地震にどの程度耐えられるかを表す指標として、国は建築基準法で「耐震等級」を定めていますが、2階建ての一般的な住宅の大きさでは、建築基準法上の4号特例があって、構造計算をしなくてもよいのです。

イシカワでは構造検討を標準で行って、最高ランクの耐震等級3の家づくりを行っています。

その他、地震と住宅の関係性を考えるうえで、地盤(土地)の調査も欠かせません。耐震等級がいくら高くても、地盤の弱い場所は地震の被害を受けやすくなるためです。
したがって、ハウスメーカーを選ぶ際には、住まいだけでなく土地の選定もあわせて任せられる業者を選びましょう。

ローコスト住宅で注文住宅を建てる時のポイントと注意点

ここまでローコスト住宅のデメリットや後悔・失敗事例などを解説してきました。しかし、ローコスト住宅だからといっても、全て品質が低いわけではありません。ハウスメーカー選び方を間違えなければ、優位な価格で質の高いマイホームづくりが実現します。

では、ローコスト住宅で注文住宅を建てる際には、どのようなポイントと注意点があるのでしょうか。特に気をつけたい、以下のポイントと注意点をご紹介します。

1.ハウスメーカーを比較して選ぶ
2.実際のオープンハウスなどを見学する
3.品質や性能を確認する
4.間取りや設備の選択肢やオプションを確認する
5.住んだ後の保証やメンテナンス費用を確認する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.ハウスメーカーを比較して選ぶ

失敗や後悔をせずにローコスト住宅を建てたい方は、ハウスメーカーを選ぶ際、最初からひとつに絞り込まずに、複数の会社に見積もりを出してもらって、比較・検討しましょう。

その比較・検討の際に参考にすべき点は信頼性と評判です。ハウスメーカーの過去の施工実績や顧客の評価、口コミなど周りの評価を確認し、モデルハウスがあれば見学してみることで、信頼性の高いメーカーを選びやすくなります。

建築材料や設備の品質も着目すべきポイントです。住宅の品質は、使用される建材や設備の品質に大きく影響します。優れた品質の建材や設備を提供しているメーカーを選ぶと、住宅の耐久性や快適性を向上できるでしょう。

加えて、コストパフォーマンスも考慮が大切です。建物本体の工事費用だけでなく、オプションサービスや外構工事費、諸経費などの費用も比較し、適切な価格で高品質な住宅を提供しているメーカーを選びましょう。

価格を抑えて建てられるローコスト住宅ですが、希望する家づくりの内容によっては別途費用がかかる場合も考えられます。予算には余裕をもたせ、最終的な金額(トータルコスト)を確認してから検討しましょう。

そして、忘れてはいけない点が、担当者との相性の良さやコミュニケーションの取りやすさです。家が完成するまでの期間は長期にわたるため、意思疎通や信頼関係がスムーズにできるメーカーを選ぶと、施工中やその後のやりとりもストレス少なく進みます。

その他、ハウスメーカーによっては土地まで一括して探してくれたり、住宅ローン関連のお金の不安もサポートしてくれたりします。家づくりにおいて何を重視するかは、施主様によって異なるので、ご不明な点はまずスタッフにご相談ください。

2.実際のオープンハウスなどを見学する

カタログやパンフレットだけでは住宅の実際の雰囲気や広さ、仕上げの質感などの正確な把握は困難です。

しかし、実際にオープンハウスや現地見学をすることで、建物の実物を見て間取りや設備、造作などの詳細を具体的にイメージすることができます。

自分の生活スタイルや家族構成に合った使い勝手や快適さを確認できるため、実際よりも間取りが狭かった、設備が思ったものと違うなどといった後悔を避けられるでしょう。

オープンハウスや現地見学では、建築品質や仕上げの質について、直接確認することも可能です。壁や床の仕上げ具合、設備の品質や使い心地、ドアや窓の開閉感など、自分の目で見て、手で触って確かめられます

ハウスメーカーのスタッフに直接質問や相談できる機会もあるので、インターネットやパンフレットなどの情報だけでは解決できなかった疑問の解消が可能です。建物に関する詳細な情報を聞きながら、建物の雰囲気や使い勝手、品質を確認し、自分の理想に近い注文住宅を選べます。

3.品質や性能を確認する

建物の品質や性能は、長期的な住み心地や経済性に大きく影響を与えるポイントです。

依頼を検討するハウスメーカーの品質や性能を判断する際には、まずは断熱性能等級や耐震等級を確認するようにしてください。
どちらも国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で規定された等級なので、客観的な数値での比較ができます。

それ以外には建材や仕様を確認しましょう。ローコスト住宅でも、品質の高い建材や設備を選ぶことはできます。

例えば、外壁材や窓の性能、床やキッチンの仕様などは耐久性や断熱性能、メンテナンスに関わる部分なので、忘れずに確認したい部分です。

また、建物の品質を確認する際には、ハウスメーカーや工務店が適切な建築基準や法規制に準拠しているかを確認しましょう。安全性や耐震性など、建物が建築基準や法規制で必要とする基準を満たしているかが重要です。

例えば、建築基準の適合性を認定する機関や省エネルギー性能を評価する第三者機関が発行する認証やラベルがあるハウスメーカーなら、建物の品質や性能が一定の基準を満たしていることを示しています。

将来的にリフォームの可能性がある場合は、変更や改善が容易に行える設計や仕様があるかを確認しましょう。柔軟な間取りや構造設計、設備の入れ替えや追加のしやすさなどは、特に注目したいポイントです。

4.間取りや設備の選択肢やオプションを確認する

間取りや設備は、住宅の機能性や快適性に大きく影響を与える点です。
間取りについては、ある程度決まったプランから設計する場合と、完全自由設計で制限なく間取りを決めることができる場合とがあります。
部屋の配置や広さ、収納スペースの充実など、自分や家族のライフスタイルや将来の計画に合った間取りに対応できるか確認するようにしてください。

また、ローコスト住宅では、ハウスメーカーによっては選べる設備に制限がある場合があります。
オプションでどこまで対応できるか事前に確認するようにしてください。

例えば、キッチンやバスルームの設備や仕様、床暖房の有無、エクステリアの仕様やカラーバリエーション、照明や窓のオプションなどがオプションとして選択できる場合があります。ご自身の優先順位予算に合わせて、必要な設備や機能を選びましょう。

間取りや設備の選択肢やオプションを確認する際には、ハウスメーカーの担当者からのおすすめや専門家の意見を活用しながら、自分の理想に近い間取りや設備を実現することが大切です。

5.住んだ後の保証やメンテナンス費用を確認する

住んだ後の保証やメンテナンスは、長期的な住まいの安心と維持管理に関わる重要な要素です。

注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーや工務店の提供する保証制度について詳細を確認しましょう。保証期間や保証範囲、保証内容などを十分に理解しなければ、必要なときに必要な補償が受けられず追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。

例えば、構造体や屋根、外壁、設備機器などは瑕疵が発生しやすい箇所になるので、ハウスメーカーがどのような保証内容・期間を明示しているか確認しましょう。

また、注文住宅を提供するハウスメーカーや工務店によって、アフターサービス体制は異なります。いざというときに焦らないためにも、問い合わせ窓口や対応時間、修理やトラブルへの対応内容などを事前に把握しておくことが重要です。

まとめ

今回はローコスト住宅での後悔・失敗例を交えながら、安い家づくりが実現する理由やローコスト住宅で注文住宅を建てる際のポイントを解説しました。

要点は以下の通りです。

・ローコスト住宅は仕様や間取り、設備がある程度決まっていることが多い
・ローコストが実現できる理由は部材や人件費、宣伝広告費などのコストを削減しているから
・低価格を実現するために品質のグレードが落ちる、劣化が早い、融通がきかないなどのデメリットがある場合がある
・ただし全てのローコスト住宅が低品質なわけではない

できるだけ予算を抑えた家づくりをご検討の方は、ご自身の希望に合った条件でローコスト住宅が建てられる、ハウスメーカーを選ぶことが大切です。

「安い家=安っぽい」というイメージから、ローコスト住宅での家づくりに不安を感じる方は少なくありません。また、安く家を建てることは恥ずかしいことではなく、むしろ経済的で合理的な考え方です。

全ての希望条件が満たされていなくても、標準仕様の充実度や保証など、安心できる材料があれば、たとえ低予算であっても、満足のいく家を建てられるでしょう。

イシカワは住宅性能評価で最高レベルの家づくりを行っており、保証も充実しています。建築コストを抑える工夫をしながら、耐震性能最高ランク、ZEH基準の断熱性能で光熱費も抑えられる標準仕様を採用しています。

イシカワの家づくりの詳細は展示場でご説明いたしますので、まずはお近くのモデルハウスにぜひご来場ください。

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この記事の担当:
イシカワ家づくり編集部

断熱や耐震など、最新の家づくりに役立つ知識をお届けします。みなさまの家づくりの参考にぜひご覧ください。