家づくりの知識

2024.02.29

ローコスト住宅のデメリットは?なぜ安いのか?後悔しないための注意点も解説

ローコスト住宅は、財布に優しく夢のマイホームを実現可能ですが、ローコストでも品質は大事です。
ローコスト住宅を検討する際に、「ローコストで住宅を建てたいがどんなデメリットがあるのだろうか」という疑問や、「ローコストで住宅を建てる際のコツや流れ、注意点を知りたい」という悩みも付きまとうでしょう。
この記事では、ローコスト住宅がなぜ低価格で提供されているのか、その背景とメリット・デメリットを詳しく解説します。

さらに、後悔しないための家づくりのコツや、住宅選びの際の注意点もご紹介し、賢くローコスト住宅を選ぶための重要な情報をまとめています。
この記事を読み、コストを抑えた住宅選びのリスクを理解し、より良い住宅購入を目指しましょう。

そもそもローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは、1,000万円台から建てられる、コストパフォーマンスに優れた住宅のことを指します。
一般的な注文住宅よりもはるかに安い価格帯で提供されるため、経済的な負担を軽減できるでしょう。
一般的な注文住宅では、坪単価が約70万円から80万円が相場ですが、ローコスト住宅の場合、この半額程度、つまり坪単価が30万円から50万円程度で建築することが可能です。
これにより、35坪程度の家を約1,000万円台で建てることができるのです。
この価格差は、多くの人々にとって大きなメリットとなるでしょう。
ローコスト住宅は、経済的な負担を軽減しながらも、快適な住まいを実現する選択肢の一つです。
低価格であることのメリットと、それに伴うデメリットをバランス良く理解し、後悔のない家づくりを目指しましょう。

ローコスト住宅はなぜ安いのか?理由を解説

ローコスト住宅の魅力はその低価格にありますが、その安さには「どのような工夫が施されているのか」という疑問が付きまとうでしょう。
実は、住宅の品質を犠牲にすることなく、いくつかの戦略により低コストを実現しています。
まず、人件費の削減が大きな要因の一つです。
ローコスト住宅の建設において、間取りがシンプルであるゆえ工事期間の短縮が図られています。
これにより、工事に関わる人件費を大幅に減らせます。
次に、材料費の削減が挙げられるでしょう。
ローコスト住宅の建設に使用される建材や設備は、あらかじめ決められた範囲から選ばれます。
これにより、大量発注が可能となり、個別注文に比べてコストを大きく下げることができるのです。
また、シンプルな設計と間取りを取ることによって、建材の無駄遣いを防ぎ、コスト削減に寄与しています。
さらに、広告宣伝費の削減も重要なポイントです。
ローコスト住宅の販売においては、大掛かりな広告キャンペーンや高価なモデルハウスの建設を避け、最小限の宣伝に留めることで余計な費用を抑えています。
このように間接的なコストを削減することで、住宅自体の価格を下げることが可能になっているのです。

ローコスト住宅のデメリット

ローコスト住宅は低価格で提供されますが、以下のようなデメリットがあります。

・間取りやデザインをこだわる事ができない
・注文住宅に比べて設備のグレードがどうしても劣る
・オプション追加費用が割高な場合がある
・耐震性・断熱性・気密性の性能が低い場合がある

以上のデメリットについてよく理解し、住宅選びを成功させましょう。

またイシカワでは、低価格であっても品質にこだわった注文住宅の提供を行っています。
以下のページなどをぜひご参考にしてください。

>設備グレードについて

間取りやデザインをこだわる事ができない

ローコスト住宅の大きなデメリットの1つ目は、「間取りやデザインの自由度が低い」という点にあります。
注文住宅と比較すると、ローコスト住宅はあらかじめ決められたプランに基づいて建築されるため、個性的な間取りや特別なデザインの要望に応えることは難しいのです。
このため、もし「自分だけのオリジナルな間取りを実現したい」「周囲とは一線を画す独自のデザインにこだわりたい」といった強い希望がある場合、ローコスト住宅は適していないかもしれません。
高度なカスタマイズを求める方には、コストが高くなる可能性はありますが、ローコスト住宅でない住宅の選択が推奨されます。

注文住宅に比べて設備のグレードがどうしても劣る

ローコスト住宅の大きなデメリットの2つ目は、「注文住宅に比べて設備や材料のグレードが劣る」点にあります。
この価格帯を実現するため、多くの場合、コストパフォーマンスに優れた設備が選ばれます。
例えば、洗面台においては、高級感のあるシステム洗面台ではなく、コンパクトで一体化されたユニット洗面台が採用されることが多い、などがあげられます。
しかしハウスメーカーによっては、標準設備のグレードが比較的高い住宅を提供している場合もあるでしょう。
そのため、ローコスト住宅を選ぶ際には、坪単価だけでなく、カタログやモデルハウスで具体的な設備を比較検討することが重要です。

オプション追加費用が割高な場合がある

ローコスト住宅の大きなデメリットの3つ目は、「オプション追加費用が割高になる」という点にあります。
これらの住宅は標準仕様によってコストを抑えることに注力しているため、個別のオプション追加が必要になった場合、費用が予想以上に高くなることがあります。
そのため、ローコスト住宅を選ぶ際には、標準の仕様だけでなく、追加費用の可能性にも注意を払うことが重要です。
購入前にはハウスメーカーと綿密な相談を行い、全体のコストを把握し、予算オーバーを避けるための計画的な家づくりを心がけましょう。

耐震性・断熱性・気密性の性能が低い場合がある

ローコスト住宅の大きなデメリットの4つ目は、「耐震性や断熱性、気密性の性能」という点にあります。
安価な住宅だと、これらの性能が犠牲になっているのではないかと心配されることがあります。
例えば断熱性や気密性が劣ると、住宅の快適性が低下し、冷暖房費の増加につながる可能性があることも考えられるでしょう。

しかし、ローコスト住宅は品質に問題があるわけではありません。
確かに大手ハウスメーカーと比較すると、シンプルな構造の家を施工していたり、断熱性が落ちてしまう素材を使用したりしていることもあるでしょう。
ただし、最高スペックではなくても、高い施工性で耐震性の高い家を建てていたり、気候に適した断熱材を選ぶことで、適切な断熱性と気密性を提供していたりする弊社のような会社もあるのです。

ローコスト住宅のメリット

低価格で住宅を手に入れられるローコスト住宅には、以下のようなメリットがあります。

・低価格で抑えられるため住宅ローンが安心
・契約から引き渡しまでの期間が短い
・低価格で床面積を広くできる

以上のメリットについてよく理解し、住宅選びの参考にしましょう。

低価格で抑えられるため住宅ローンが安心

ローコスト住宅の最大のメリットの一つは、低価格であるゆえの住宅ローン負担の軽減です。
多くの家庭がマイホーム購入の際に35年などの長期にわたる住宅ローンを組むことが一般的ですが、長期的な返済ができるかという不安が伴うものでしょう。
しかし、ローコスト住宅を選ぶことで、建築費用を抑えられ、より低価格な住宅ローンを組むことができるため、無理のない返済が可能でしょう。
結果的に、住宅ローンの負担が軽くなることで、家計に余裕が生まれ、その余裕を他の費用に充てることができます。
たとえば、お子様の教育費、老後のための貯金、家族での旅行やイベントへの出費など、生活の質を高めるための様々な用途にお金を使えるようになるでしょう。

契約から引き渡しまでの期間が短い

ローコスト住宅のもう一つのメリットは、「契約から引き渡しまでの期間が短いこと」です。
通常の注文住宅では、ゼロからの設計や細部の決定に時間を要し、契約からお引き渡しまでに1年から1年半程度かかるのが一般的です。
これは間取りやデザインの決定、着工から完成までの工程が長いためです。
対してローコスト住宅は、既存のプランに基づいて建築されるため、契約から引き渡しまでの期間を大幅に短縮することが可能です。
多くの場合、この期間は約6カ月から8カ月となります。
短い期間で建築できるため、「お子様の入学までに早めに引っ越したい」といったタイミングのニーズに幅広く応えることができ、余裕のあるスケジュールを立てられるでしょう。
また、新居が完成するまでの間の仮住まいにかかる賃料や、現在の賃貸住宅の家賃を節約できるという経済的なメリットもあります。
つまり、住宅自体の価格だけでなく、住宅購入に伴う総合的なコストをも抑えることが可能になるのです。

低価格で床面積を広くできる

ローコスト住宅のメリットとして、「予算内でより広い床面積を実現できる」点も挙げられます。
例えば、建物費用の予算が2,500万円の場合、ローコストメーカーなら約50坪の家を建築可能ですが、坪単価が高い大手ハウスメーカーだと約31坪の家に留まってしまうでしょう。
この差は約20坪にもなり、これは大きなLDKを2つ分くらいの広さです。
このように、同じ予算であっても、選ぶハウスメーカーによって手に入る家の広さには大きな違いが生まれます。
実際には、建築費用やその他の要素によって坪数にはバリエーションがありますが、ローコストメーカーを選べば、例えば二階建てではなく、広々とした平屋を建てることも可能になります。
家について広い空間を重視する方にとっては、坪単価の低いローコストメーカーは魅力的な選択肢でしょう。

ローコスト住宅で選ぶ際の注意点

ローコスト住宅を選ぶ際には、以下のような注意点があります。

・坪単価は安いが細かい説明がない場合
・費用を抑えることが第一優先の提案をしてくる場合
・アフターサービスなどの保証が充実しているかの確認

以上の点に留意して、良いハウスメーカーとローコスト住宅を選択しましょう。

坪単価は安いが細かい説明がない場合

ローコスト住宅選びで注意すべき点の1つは、坪単価が安くても細かい説明が不足しているケースです。
多くのローコストメーカーのチラシでは、目を引く低い坪単価が大きく掲載されていますが、この価格で全てがカバーされるとは限りません。
小さな文字で「一部工事は別途費用」と記載されていることもあり、打ち合わせ時にも細かな工事金額や内容の説明が不十分なことがあります。
このような状況では、最終的な建築費用が不透明で、契約後に想定外の追加費用が発生するリスクが高まるでしょう。
また、期待していた金額や工事内容と異なる場合、契約後にトラブルに発展する可能性もあります。
ローコスト住宅とはいえ数千万円を支払う住宅購入は大きな決断ですから、事前にしっかりと各項目を確認し、透明性のあるメーカーを選びましょう。

費用を抑えることが第一優先の提案をしてくる場合

ローコスト住宅を選ぶ際に注意すべき点は、「メーカーが費用の削減を第一優先に提案してくるケースもあります。
ローコストメーカーは価格の安さを強調し、他のハウスメーカーと比較して価格差を前面に出すことが少なくありません。
そのため、さらに低価格にするための提案に焦点が当てられることもあるでしょう。
しかし、マイホームは単に住む場所ではなく、安全性や快適な暮らしを守る役割をも担います。
安さを追求するあまり、品質や性能をおろそかにしてしまうと、後悔することもあるでしょう。
実際には、ローコスト住宅でも、断熱性を重視したり、健康に配慮した自然素材を使用したりするなど、さまざまな工夫を凝らしているメーカーも存在します。
したがって、ローコストメーカーを選ぶ際は、単に価格の安さだけでなく、その会社の家づくりに対する姿勢や住宅のこだわりをしっかりと伝えてくれるような会社を選びましょう。

アフターサービスなどの保証が充実しているかの確認

ローコスト住宅選びでは、アフターサービスなどの保証の充実度にも注意しましょう。
ローコスト住宅の場合、アフターサービスや長期保証が十分でないことがあり、これが将来的に高いメンテナンス費用につながるリスクを孕んでいます。
例えば、住宅の経年による劣化が進んだ際、十分な保証がなければ修理や改修にかかる費用が自己負担となってしまうでしょう。
さらに、保証期間が短い場合、何らかの故障や問題が発生した際に、すぐに保証の対象外となってしまう可能性もあります。
そのためローコスト住宅を選ぶ際には、住宅購入時のコストだけでなく、住んでからのアフターサービスや保証内容についても事前に十分に確認しましょう。

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この記事の担当:
イシカワ家づくり編集部

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