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ローコスト住宅では性能として高気密・高断熱を実現するのが難しいと言われていました。しかし、現在ではしっかりポイントを押さえればローコスト住宅も実現可能です。そのためには、断熱材選びや設計段階での準備が必要になります。
そこでこの記事では、注文住宅を高気密・高断熱にするメリットやローコスト住宅で実現するためのポイントについて解説していきます。
・ローコスト住宅で高気密・高断熱が実現可能か
・高気密・高断熱にするメリットとデメリット
・高気密・高断熱に必要な建築材
・ローコスト住宅でも高気密・高断熱を実現するためのポイント
この記事を読むことで、事前にローコスト住宅でも高気密高断熱を実現するための準備を早め早めから進めることができます。
この記事の目次
ローコストだからと言って、長年住む家の性能には妥協したくないですよね。
後悔しないように、設計前の段階から高気密・高断熱にする準備を整えておきましょう。
ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅に比べて建築費用を抑えた住宅のことを言います。近年、住宅価格の高騰やライフスタイルの変化により、ローコスト住宅への注目が高まっています。
坪単価でいうと30万円〜50万円程度、総額でいうと1,000万円台で建てられる住宅を指すことが多く、一般的な注文住宅に比べてかなり安価な値段でマイホームの夢を叶えることができるのです。
高気密・高断熱住宅は一般的に建築費用が高くなるためローコスト住宅との両立は難しいと考えられがちですが、ポイントを押さえれば実現可能です。
近年では技術革新や施工方法の工夫により、ローコスト住宅でも高気密・高断熱を実現することが可能になっています。ただし、気密性能を高めたり、適切な断熱材を選んだりと、設計段階からしっかり準備を行う必要があります。
ローコスト住宅を高気密・高断熱にするメリットは以下の3点です。
・メリット①|快適な室内環境
・メリット②|光熱費の節約
・メリット③|防音性能が高い
では、それぞれのメリットについて解説していきます。
高気密・高断熱住宅は、外気の影響を受けにくいため、快適な室内環境を実現できます。具体的には以下のような室内環境を実現することができます。
・夏は涼しく冬は暖かいこと
・室温差が少ない
・結露が発生しにくい
まず、夏は涼しく冬は暖かいことです。外気の熱を遮断するため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。冷暖房の使用量を抑えることができ、光熱費の節約にもつながります。
次に、室温差が少ないことです。家全体が一定の温度に保たれるため、室温差による体調不良を防ぐことができます。
最後に、結露が発生しにくいことです。結露が発生しにくいので、カビやダニの繁殖を抑えることができます。
従来の住宅では、夏は暑く、冬は寒い、室温差が大きい、結露が発生しやすいといった問題がありました。高気密・高断熱住宅にすることで、これらの問題を解決し、快適な室内環境を実現することができます。
高気密・高断熱住宅は、冷暖房の使用量を大幅に削減できるため、光熱費の節約に効果があります。
暖房の使用量だけでなく、換気扇などの電気代も節約できるため、年間で約20〜30%もの光熱費を節約できると言われています。
光熱費は家計の大きな負担となります。高気密・高断熱住宅にすることで、光熱費を節約しましょう。
高気密・高断熱住宅は、外からの騒音を遮断する効果があります。
これは、壁や屋根、床などに断熱材を厚く使用することで、外部からの音の侵入を防ぐことができるためです。
特に、道路沿いにある住宅や、騒音の多い地域に住んでいる方にとって、高気密・高断熱住宅の防音性能は大きなメリットとなります。
ローコスト住宅を高気密・高断熱にすることは、メリットもある一方でデメリットも存在します。
・デメリット①|初期費用が高額
・デメリット②|換気が重要
・デメリット③|業者の技術力が必要
では、それぞれのデメリットについて解説していきます。
こ高気密・高断熱住宅は、従来の住宅よりも高性能な断熱材や気密性能の高い部材を使用するため、初期費用が高額になる可能性があります。
坪当たり約10万円~20万円程度高くなると言われており、住宅全体の価格から考えると決して無視できない金額です。
高気密・高断熱住宅を検討する際には、コストパフォーマンスの面も考慮しながら検討する必要があります。
高気密・高断熱住宅は、気密性が高いため換気が必要になります。
換気が不十分だと、室内の空気が淀み、カビやダニが発生しやすくなるほか、CO2濃度が高くなり体調不良の原因にもなります。
高気密・高断熱住宅に住む場合は、適切な換気システムを導入し、定期的に換気を行う必要があるでしょう。
高気密・高断熱住宅は、設計施工に高度な技術が必要となります。
施工ミスがあると、断熱性能が低下したり、結露が発生したりするなどの問題が発生する可能性があるため要注意です。
高気密・高断熱住宅を検討する際には、実績豊富な業者を選ぶことを心がけましょう。
ローコスト住宅で高気密・高断熱を実現するには適切な建築材を選ぶことが必須です。
・材料①|断熱材
・材料②|窓ガラス
・材料③|サッシ
これらの建築材を見極めて、後悔しない住宅にしましょう。
断熱材は、室内の熱を逃がさず、外からの熱を遮断する役割を果たします。断熱材の種類によって、性能や価格が異なります。
選ぶ際のポイントとしては下記の5つのポイントを抑えるようにしましょう。
・断熱性能
・価格
・施工方法
・厚さ
・環境への配慮
断熱性能はもちろんですが、価格や施工技術のレベルについても理解しておきましょう。また環境への配慮をしているものだと補助金が使える可能性もあるので検討してみましょう。
窓ガラスは、断熱性能に大きな影響を与えます。近年では、ペアガラスやトリプルガラスなど、複層ガラスが主流になっています。これらのガラスの種類について表にまとめたので、どれを選ぶか検討してみてください。
また、選ぶ際のポイントとして下記の点もしっかり抑えるようにしましょう。
・断熱性能
・採光性
・遮音性
・結露対策
・防犯性
これらの機能は、ガラスの素材以外にもメーカーごとの特徴があります、詳しくはハウスメーカーの担当者に聞いてみるのが良いでしょう。
サッシは、窓枠とガラスを固定する部材です。サッシの性能によって、断熱性能が大きく左右されます。断熱性能が高いサッシとしては下記の3つがあります。
サッシを選ぶ際は、断熱性能だけでなく、気密性能、防音性能、防犯性能なども考慮する必要があります。
ローコスト住宅で高気密・高断熱を叶えるためのポイントは3つあります。
・建築材選び
・気密性能を高める
・設計段階から検討する
では、それぞれのポイントについて見ていきましょう。
断熱材は、高気密・高断熱住宅にとって最も重要な要素の一つです。高性能な断熱材を使用すれば、熱の出入りを抑え、快適な室内環境を維持することができます。注意すべきポイントとして下記の二つが想定されます。
・種類によって性能が異なるので、しっかり見極める
・性能によって価格も異なるため、コストパフォーマンスを検討する
性能と価格の二つからしっかり検討することで、オーバースペックで高価格な断熱材を選ぶリスクが小さくなります。
気密性能とは、住宅の隙間をどれだけ減らせるかという指標です。
気密性能が高いほど、熱の出入りを抑え、冷暖房効率を上げることができます。注意すべきポイントとしては下記の通りです。
・基礎コンクリートをしっかり打設し、気密性を高める。
・外壁材の継ぎ目をシーリング材で埋める。
・窓やドアの隙間をコーキング材で埋める。
これらのポイントを丁寧にやってくれる業者やハウスメーカーかどうか、しっかり担当者に聞いてみましょう。手抜きをされたり、技術がない業者を見分ける指標にもなるので、しっかり抑えておきましょう。
高気密・高断熱住宅を建てるためには、設計段階からしっかりと検討することが重要です。具体的には下記のポイントをしっかり抑えておきましょう。
・できるだけ無駄なスペースを減らし、断熱材の量を最小限に抑える。
・日当たりの良い場所に窓を配置し、自然光を取り入れる。
これらを抑えておくことで、低コストでの断熱材の導入をすることができます。高気密・高断熱を実現するために、設計担当者と話し合って家づくりを進めるようにしましょう。
この記事では、ローコスト住宅でも高気密・高断熱を実現するためのポイントを解説しました。
設計段階から家族やハウスメーカー、建築業者としっかり話し合い、準備を重ねることで後悔しない家づくりをしましょう。一生に一度のマイホーム購入、後悔のない選択ができるよう、この記事が参考になれば幸いです。
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