家づくりの知識

2024.03.04

【相場付き】家を建てる費用の目安はいくら?土地あり/なしのシミュレーションも解説

家を建てる際、「土地込みでの建築費用はいくらか?」、「既に土地を持っているが、どれくらいの費用がかかるのか?」、「土地を活用してコストを抑える方法は?」といった疑問を抱えていませんか?
この記事では、土地あり・なしの両ケースでの家づくりにかかる費用の目安と、それぞれの費用を抑える方法を詳細に解説します。
家を建てるための具体的な相場情報と、賢い資金計画の立て方までわかりやすく紹介しています。
この記事を通じて、理想的な家づくりを成功させましょう。

土地ありの場合家を建てる費用はいくら?【平均費用について】

以下の表に、エリア別の土地代及び建築費をまとめました。

土地ありで注文する場合は3572万円が平均相場

土地を既に所有している方が注文住宅を建てる際の費用は、平均で約3,572万円となっています。
新たに土地を購入する必要がないため、住宅本体とそれに付随する諸費用に充てられる金額です。
内訳としては、住宅の建築費用に加え、主に設計料、設備投資、内装費用などが含まれるでしょう。
上記したように土地に土地の選定や建築プランの策定には、注意深い検討が必要です。
さらに、住宅購入にあたっての頭金の全国平均は約597万円、住宅ローンの平均借入額は約2,874万円です。

土地なしで注文する場合は4455万円が平均相場

土地を持っていない場合の注文住宅建築にかかる平均費用は約4,455万円であり、土地代は約1,445万円、建築費は約3,010万円となります。
この金額には建築費だけでなく土地の購入費が含まれているため、その分の費用が上昇しています。
また、上記した表のように土地代には地域差があるため、土地の選定や建築プランの策定は、注意深く検討するべきでしょう。

家を建てる場合に掛かる費用の内訳

家を建てる場合に掛かる費用の内訳には以下のような要素が含まれます。

・土地/建築費用(本体工事費)
・別途工事費
・諸経費

これらの要素について理解・活用し、資金計画を立てましょう。

土地/建築費用(本体工事費)

家を建てる際の1つ目の費用要素として、「土地/建築費用(本体工事費)」があります。
家を建てる際の本体工事費とは、家本体の構築に必要な費用の総称であり、建築費全体の約75%を占める部分です。
具体的には、基礎や土台の設置、内装や外装の工事、屋根の施工、そして各種設備の取り付けにかかる費用が含まれます。
家を建てる費用を「坪単価」として表現する際、一般にはこの本体工事費のことを指すことにも留意しましょう。
住宅の質やデザイン、使用する材料によって費用が大きく変わるため、家を建てる際には、重要なポイントとなるでしょう。

別途工事費

家を建てる際の2つ目の費用要素として、「別途工事費」があります。
これは、外構工事、電気やガスの配線、排水設備などの施工にかかる費用を指し、建築費全体の約20%を占めます。
これらの工事は、住宅の快適性や機能性を高めるために不可欠であるため、総予算の中で適切に配分することが重要でしょう。
外構工事では、アプローチや庭の造成、フェンスの設置などが含まれ、配線工事では、電気やガス、水道の基本的な設備が対象となります。

諸経費

家を建てる際の3つ目の費用要素として、「諸経費」があります。
諸経費は、施工会社が建築現場を円滑に運営するための経費や、租税公課などに充てられる費用を指し、総建築費の約5%を占めます。
諸経費には、仲介手数料、登記費用、保険料や保証料が含まれるでしょう。
このような隠れたコストへの理解を進め、適切な予算計画を設計しましょう。

【費用別】建てられる家のシミュレーション

本章では、費用別にどのような家を建てられるのか、建てられる家の目安とローンのシミュレーション例を紹介します。

・1000万で建てる注文住宅
・2000万で建てる注文住宅
・3000万で建てる注文住宅
・4000万で建てる注文住宅

1000万で建てる注文住宅

1,000万円台で注文住宅を建てることは、一見難しそうに思えます。
通常、土地がある場合の注文住宅は平均約3,500万円、土地がない場合でも約3,000万円が相場です。
しかし、工夫次第で1,000万円台での実現も不可能ではありません。
1,000万円台の予算で住宅を建てるには、まずデザインや形状をシンプルに保つ必要があります。水回りを極力少なくし、設備や資材のグレードも抑える必要があります。
自由度は限られますが、基本的なデザインや間取りが気に入るハウスメーカーを選ぶことで、コストパフォーマンスの高い家づくりが可能でしょう。
土地を持っていない場合、1,000万円台で家を建てるとなると、立地や土地の広さに制限が生じるため、特に首都圏や駅近くの土地では難しいかもしれません。
以下に、土地あり/なしの場合についてローンシュミレーションの一例を記載します。

土地ありの場合

ローンシミュレーション事例

土地なしの場合

ローンシミュレーション事例

2000万で建てる注文住宅

2000万円の予算で注文住宅を建てる場合、1000万円台よりも選択肢が広がりますが、全体のグレードアップには限界があります。
ただし、特定の設備のグレードアップは可能です。
たとえば、タンクレスのトイレを設置する、玄関のポーチを広くするなどは実現可能でしょう。
また、延べ床面積が広い住宅を希望する場合、使用する資材の量が多くなるため、全体的な仕様にこだわるのは難しいでしょう。
したがって、基本デザインや間取りが魅力的なハウスメーカーを選び、限られた予算内で最大限の満足度を得られるように計画しましょう。
土地がない場合、土地代も含めて2000万円台に収めるには、やはり立地や土地の広さに妥協が必要になります。
土地の価格は比較的固定されているため、まずは土地の予算を決定し、その後に建築費用を考慮することが重要です。
以下に、土地あり/なしの場合についてローンシュミレーションの一例を記載します。

土地ありの場合

ローンシミュレーション事例

土地なしの場合

ローンシミュレーション事例

3000万で建てる注文住宅

3000万円の予算で注文住宅を建てる場合、設計や仕様における自由度が大きく増します。この予算範囲では、延べ床面積を広げたり、キッチンやリビングの設備、資材をグレードアップすることが可能です。
さらに、高い品質の材料を使ったり、カスタマイズした内装を実現することもできるでしょう。
しかし、広い延べ床面積の住宅では、全体の設備や資材を最高のグレードにすることは難しいです。
また、土地代を含めて3000万円台に収める場合には、選択できる土地のエリアや広さに制限が生じるでしょう。
土地にこだわる場合は、家の広さやグレードとのバランスが重要です。
住宅建築に少なくとも1000万円台が必要なので、理想的には土地代を2000万円以下に抑えることが望ましいです。
以下に、土地あり/なしの場合についてローンシュミレーションの一例を記載します。

土地ありの場合

ローンシミュレーション事例

土地なしの場合

ローンシミュレーション事例

4000万で建てる注文住宅

4000万円の予算で注文住宅を建てる場合、細部にまでこだわる選択肢が生まれます。
この予算範囲では、建物の形状を複雑にしたり、壁材や床材に高品質な天然素材を選ぶことが可能です。
デザインや間取りに関しても、ほとんどの希望は実現できるでしょう。
ただし、土地代を含めた総予算を4000万円台に抑える場合、地域によっては難易度が高まります。特に首都圏のような地域では、土地代込みの注文住宅の平均費用が約5200万円になるため、住宅のグレードや延べ床面積を制限する必要も出てくるでしょう。
以下に、土地あり/なしの場合についてローンシュミレーションの一例を記載します。

土地ありの場合

ローンシミュレーション事例

土地なしの場合

ローンシミュレーション事例

家を建てる際に掛かる費用を抑えるコツ

家を建てる際に掛かる費用を抑えるコツは以下の3点です。

・希望条件には優先順位を付ける
・複雑な形状にしない
・複数のハウスメーカーを比較検討する

これらの点をよく理解し、経済的に家づくりを進めましょう。

希望条件には優先順位を付ける

家を建てる際、費用を抑えるためには、「優先順位を明確にすること」が重要です。
立地、設備、間取りなど、家づくりにおける様々な要素に対し、何に一番の重点を置くかを決めておきましょう。
例えば、立地を優先する場合、設備や内装にはコストを抑える選択をする必要が生まれることもあるでしょう。
逆に、高品質な設備や豪華な内装を求めるなら、立地に関しては妥協点を見つける必要があります。
限られた予算の中で最大限満足するには、バランスを取ることがカギとなります。

複雑な形状にしない

家を建てる際、費用を抑えるためには「建物の形状をシンプルにすること」が重要です。
複雑な形状をしている建物は、外壁の面積が増え、それに伴って建築費用も高くなりがちです。
つまり、家自体の形や屋根の形をできるだけシンプルなものにすることが賢明でしょう。
たとえば、キューブ型の住宅はオススメの選択肢です。
この形状は、コストを抑えつつも床面積を最大限に活用することができ、機能性と経済性を兼ね備えているからです。

複数のハウスメーカーを比較検討する

家を建てる際、費用を抑えるためには「複数のハウスメーカーを比較検討すること」が重要です。
同じ間取りや延べ床面積であっても、ハウスメーカーによって見積もり額は大きく異なることがあります。
納得のいく住宅を予算内で建てるためには、複数のハウスメーカーに相談し、それぞれの提案を比較することが重要です。

家を建てるならハウスメーカーのイシカワがおすすめ!

本記事では、家を建てる費用の内訳や相場と、土地がある場合とない場合の費用シミュレーション、また費用を抑えるコツについて詳しく解説しました。
さて、家を建てる際にはやはり適切なハウスメーカー選びが重要です。
本記事では、土地の有無に関わらず幅広いニーズに対応可能なハウスメーカー、イシカワをおすすめします。
イシカワは土地ありなしどちらにも対応できるハウスメーカーです。
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この記事の担当:
イシカワ家づくり編集部

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