家づくりの知識

2024.06.12

耐震・免震・制震の違いを徹底解説!各特徴とメリットデメリットについても

新築・リフォームに悩む方、必見です。
「耐震と免震の違いは何か?」「どちらを選べばいいのか?」「それぞれのメリット・デメリットは何なのか?」このような疑問を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、耐震・免震・制震の違いを徹底解説します。
各手法の特徴とメリット・デメリットを明確に理解できるでしょう。
さらに費用対効果の高い選択方法もご紹介します。
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耐震・免震・制震の解説

建物の地震対策としては、主に下記の3種類があります。

・耐震構造
・免震構造
・制振構造

これらについてよく理解し、安全な家づくりを進めましょう。

耐震構造|ダメージは残るが倒壊を防ぐ

耐震構造とは、建物の壁に耐震壁を設置し、地震による建物の倒壊を防ぐ構造のことです。
耐震構造には、建物と完全に一体となって地震の衝撃を受け止める効果があります。
2011年の東日本大震災の際、宮城県名取市で津波により多くの木造住宅が倒壊・半壊しましたが、イシカワの耐震住宅は倒壊することがありませんでした。
このように、耐震構造は低コストながら確実に住宅を守ってくれる構造と言えるでしょう。
地震の多い日本では、耐震性能は住宅を選ぶ上で重要な要素の一つです。

免震構造|建物自体へのダメージを減少

免震構造とは、ダンパーなどの免震装置を建物に設置し、地震の揺れを吸収しながら揺れ幅を小さくすることで、建物本体へのダメージを減らす構造のことです。
地震時に免震層が働き、上部構造と基礎の間で相対的な変位が生じることで、上部構造への地震の伝達を抑えられます。
このため、内部への被害を最小限に抑えることができるのです。

制震構造|建物に振動を伝えない

制震構造とは、基礎と建物との間にローラーなどの制震装置を設置し、地面と建物を切り離すことで、地震による振動自体を建物へ伝えないようにする構造です。
地震時に免震層が働くため、建物を基礎から浮き上がらせて衝撃を建物に伝えません。

制震構造の大きな効果は、建物内部の被害を最小限に抑えられる点にあり、
家具の転倒や設備の破損、天井や壁の損壊などが起こりにくくなります
さらに、建物の傾きや沈下を防げるため、地震後も居住できる可能性が高まるでしょう。

耐震・免震・制震のメリットデメリットを比較

耐震|低コストで安心を実現

耐震構造のメリットは、コストが比較的安価であることです。
一般的な木造住宅で採用されており、強風などの地震以外の災害にも強く、激しい地震でも建物の倒壊を防げます。
デメリット として、地震の揺れが直接建物に伝わり、上層階ほど揺れが激しくなるでしょう。
しかしイシカワの家は、独自の工法である「I・S・I工法」によって建築されています。
この工法により、在来工法の良さを活かしながら、耐震性・耐久性・耐火性に優れた住まいを実現しています。
イシカワの家は耐震等級が最高等級の3を標準化しており、消防署・警察署と同等の最高レベルの耐震性を確保しています。
低コストながら最高の安心を実現するイシカワの耐震住宅は、地震対策の優れた選択肢と言えるでしょう。

https://www.kk-ishikawa.com/housing/quality/

免震|事例が少なくコストが高い

免震構造のメリットは、地震の揺れを大幅に軽減し、建物内部の損傷を防げる点にあります。
免震層が働くことで、家具の転倒などの二次的な被害も最小限に抑えられます。
しかし、免震層を設置するための専門的な工事が必要となり、一般的な耐震構造に比べて割高になってしまいます。
さらに定期的な点検など、メンテナンスコストも発生します。また縦揺れに対する効果が低い可能性や、歴史が浅く長期的な実証データが少ないことも懸念材料となりうるでしょう。
つまり、免震構造は安全性が非常に高い反面、コストがかさむのが現状です。
大規模地震に対する備えとして免震構造を検討する際は、メリットを理解した上で、費用対効果を検討することが重要です。

制震|ダメージが最も少ないがコストが高い

制震構造は、耐震構造と比べて建物の被害をより抑えられるメリットがあります。
制振装置が地震の揺れを吸収するため、内部設備の損傷リスクが低減されます。
また、メンテナンスが比較的容易で、余震にも強いうえ、台風などの強風にも効果があります。
一方で、制振装置の設置場所や数によって制震効果が変わるというデメリットがあります。
地盤の影響も受けやすく、地盤が悪い場所では十分な効果が得られない可能性があります。
さらに、コストが耐震構造より高額になることも注意点でしょう。
制震構造は建物へのダメージを最小限に抑えられますが、コストがかかるのが現状です。
用途や予算に合わせ、耐震・免震・制震のメリットデメリットを総合的に検討しましょう。

耐震、免震、制震どれを選ぶべき?

結論として、「耐震」だけでも地震に対して十分な対策になりますが、耐震・免震・制震の組み合わせをすることも一つの対策になります。

・耐震
・耐震+免震
・耐震+免震+制震
・耐震+制震

このような組み合わせの中でも、基本になるのが耐震対策です。

パターン①|組み合わせのベースは「耐震」

あらゆる住宅で基本となるのが「耐震」です。
日本の建築基準法では、一定レベル以上の耐震性を持つことが義務付けられています。
この耐震基準は、過去の大地震で甚大な被害が出るたびに見直され、より厳しい基準へと改正されてきました。
耐震構造を持つことで、命を守ることができます。

さらにイシカワの住宅は、独自の「I・S・I工法」を採用しており、高規格・性能保証・設計・安定供給・省エネ性など数々の審査項目をクリアした高い耐震性を実現しています。
免震や制震は、より高度な地震対策ですが、それらと組み合わせるベースとなるのは必ず「耐震」なのです。
コストパフォーマンスに優れた耐震構造を基本に置き、さらに安全性を高めたい場合には、免震や制震を検討するのがよいでしょう。

パターン②|耐震+免震

「耐震+免震」の組み合わせは、マンションをはじめ、自治体庁舎や医療機関、オフィスビル、物流施設、研究開発施設、商業施設など、企業の拠点となる建物で広く採用されています。
ただ、一般的な住宅で「耐震+免震」を選ぶことは稀です。
理由として、地震に対する安全性は高まりますが、コストが高くつき過ぎるためです。
しかし、耐震構造の頑丈さと、揺れを最も抑える効果が高い免震構造を組み合わせれば、耐震のデメリットである建物へのダメージの蓄積を緩和することができます。
企業の事業継続や医療機関の機能維持など、建物の被害を最小限に抑える必要がある場合に、「耐震+免震」は有力な選択肢となります。
一般住宅では過剰な対策となりますが、重要な施設では費用対効果が高くなります。

パターン③|耐震+免震+制震

「耐震+免震+制震」の3つの組み合わせは、タワーマンションや商業ビル、高層ビルなどの高さのある大型建築物で多く採用されていますが、一般的な住宅で適用することは稀です。
なぜなら、コストが非常に高額になり、さらに立地条件によっては実現が難しい可能性があるからです。
しかし、地震対策としては最も強力な選択肢で、安全性に優れた高い地震対応能力を持つ建物を実現できるでしょう。

3つの構造を組み合わせる理由は、それぞれの長所を活かしつつ、弱点部分を補い合えることにあります。
耐震で揺れに強い頑丈な建物を基本に、免震で大きな揺れを抑え、さらに制震で細かな振動を吸収するという具合です。
建物の重要性が高く、絶対的な安全性が求められる場合に、この「耐震+免震+制震」の組み合わせが選ばれます。
高額なコストがかかる一方で、多重の地震対策で最高レベルの安全性を確保できるのが最大のメリットです。

パターン④|耐震+制震

「耐震+制震」の組み合わせは、現在戸建て住宅において需要が高まっている地震対策です。
耐震構造は地震に強い建物を実現しますが、繰り返しの揺れによるダメージの蓄積が課題でした。そこで制震構造を組み合わせることで、この課題を解決できます。
なぜなら、制震は地震の揺れを吸収する効果があり、内部設備の損傷リスクを大幅に軽減してくれるからです。
つまり「耐震+制震」の組み合わせにより、頑丈な耐震構造の長所は維持しながら、揺れによる内部ダメージを最小限に抑えられます。
これは、頑丈さと居住性の両立を可能にする、理にかなった対策と言えるでしょう。
確かな安全性を手に入れつつ、過剰な対策にならずコストを抑えられるメリットがあります。

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本記事では、耐震・免震・制震の違いや各構造のメリット・デメリットについて解説してきました。選択肢は多岐にわたり、用途や予算によって最適な組み合わせは変わってきます
地震対策を検討する際は、ぜひイシカワの住宅をご検討ください。

イシカワは、最高ランクの耐震性、かつ低価格を特徴とするハウスメーカーです。最高のコストパフォーマンスを追求した高品質・低価格の住まいを提供しています。
展示場にお越しいただければ、住宅プランナーが皆様のイメージやご予算に合わせた最適な住宅選びをサポートします。

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この記事の担当:
イシカワ家づくり編集部

断熱や耐震など、最新の家づくりに役立つ知識をお届けします。みなさまの家づくりの参考にぜひご覧ください。