家づくりの知識

2024.03.18

耐震等級とは?1・2・3段階の等級別の違いから基礎的な部分も徹底解説!

この記事では、「耐震等級とはそもそも何なのか知りたい」「家を建てた後、今後地震で崩れないためにも耐震等級について知っておきたい」というあなたの悩みを解決します。
耐震等級の基礎から、各等級の違い、そして家を建てる際にどのように耐震等級を考慮すべきかについて徹底解説します。
耐震等級を理解し適切に対策することで、地震に強く安心できる住まいを実現できます。
この記事を通して、安全で快適な家づくりの第一歩を踏み出しましょう。

そもそも耐震等級とは?

耐震等級は、地震に対する建物の耐久力を数値化したもので、住宅の安全性を判断する重要な基準です。
このシステムは、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づき、2000年に導入されました。
耐震等級には1から3までのランクがあり、数値が高いほど建物の耐震性能が優れています。
等級1は建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たすレベルで、このレベル以下の建物は、大地震が発生した場合、倒壊や大きな損傷のリスクが高まります。
等級2は等級1の1.25倍の耐震性を持ち、等級3は等級1の1.5倍の耐震性能を有していると定義されています。

耐震等級を決定する際には、建物の耐震性に影響を与える複数の要素が考慮されます。
これには、建物の重さ、耐力壁の有無とその配置、耐震金物の使用状況、そして床の耐震性能が含まれます。
そして耐震等級が高いほど、柱や梁などの構造部材が太くなり、建物全体の強度が増しますが、それに伴い、窓などの開口部が小さくなるなどの設計上の制約が生じやすくなります。
日本のように地震が頻繁に起こる国では、耐震等級を理解し、適切な等級の建物を選択することは、安心して生活するために非常に重要でしょう。

耐震等級の区分とは?決め方についても解説

この章では、耐震等級の区分と決め方について、詳細に解説します。

・耐震等級1とは?
・耐震等級2とは?
・耐震等級3とは?

以上の3つの等級についてよく理解し安全な住環境を確保しましょう。

耐震等級1とは?

耐震等級1は、建築基準法に基づく最低限の耐震性能「新耐震基準」を備えた建物を指します。
具体的には、震度6強から7に相当する大地震、つまり数百年に一度発生する可能性のある地震で倒壊しない設計がなされています。
2016年の熊本地震(震度7)を例に挙げると、耐震等級1の建物はこのレベルの地震を凌ぐことを想定して設計されているということです。
つまり等級1であれば、家を守るための基本的な安全性を確保できるでしょう。

耐震等級2とは?

耐震等級2は、耐震等級1の基準を上回り、1.25倍の耐震強度を持つ建物を指します。
この等級は、「長期優良住宅」の認定基準を満たし、より高い安全性を確保しています。
特に、災害時に避難場所となる学校や病院などの公共施設には、耐震等級2以上の強度が必須です。
つまり、大きな地震が発生しても、安全な避難場所として機能できる程度ということです。

耐震等級3とは?

耐震等級3は、耐震等級1の基準値を1.5倍上回る耐震強度を持つ建物を指し、住宅性能表示制度における最高レベルの耐震性を誇ります。
この等級の建物は、大規模な地震においても損傷のリスクは最小限に抑えられ、災害時の救護活動や復興の拠点として機能することができます。
そのため、消防署や警察署など、社会基盤となる施設の多くが耐震等級3で設計・建設されています。
耐震等級3を選択することで、最高水準の安全性を確保でき、住宅だけでなく公共施設においても、数百年に一度発生するような大地震があっても軽微な修繕を行えば住み続けられます。

耐震等級について知っておくべき3つのこと

この章では、耐震等級について知っておくべき3つのことを解説します。

・耐震等級1の建物は比較的多い
・耐震等級は家を建てる自分で決定する
・耐震等級が高いと地震保険の「耐震等級割引」が受けられる

安全な住環境を整えるため、以上の内容を理解した上で家づくりに望みましょう。

耐震等級1の建物は比較的多い

意外かもしれませんが、耐震等級1の建物は比較的多く見られます。
特にマンションの場合、木造住宅と比べて耐震等級の基準を満たすのが難しいため、設計上の制約から等級を上げずに建築されることがあります。
これは、柱や壁の配置により間取りの自由度が制限され、居住性を損なわないための選択です。
その結果、あえて耐震等級1のマンションも多くあります。

耐震等級は家を建てる自分で決定する

耐震等級の選択は、建築基準法に基づく等級1が法的な最低ラインであり、等級2や3は任意です。
しかし、耐震等級3の選択が増えている現状を鑑みると、特に注文住宅では、建築前に「耐震等級3で」というような具体的な要望を伝えることが重要でしょう。
事前に要望を伝えなければ、後から耐震等級を上げることは設計上の制約から難しいです。
また、大地震後も安全に住み続けられる家を望むなら、耐震等級1だけでは十分とはいえないでしょう。
日本では大地震のリスクが高く、安心安全な住まいを確保するためには、より高い耐震等級を選択することがおすすめです。

耐震等級が高いと地震保険の「耐震等級割引」が受けられる

耐震等級が高いほど、地震保険の割引率が上がることは、家を建てる際に重要なポイントです。
具体的には、耐震等級1の建物では保険料の10%が割引され、耐震等級2では30%、耐震等級3では最大で50%の割引が適用されます。
この割引制度は、建物の耐震性能が高いほど地震による損害リスクが低いと評価されるために設けられています。
したがって、耐震等級を高めることは、安全性を向上させるだけでなく、経済的なメリットも大きいと言えるでしょう。

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耐震等級を考慮した建築ならハウスメーカーのイシカワがおすすめ!

この記事では、耐震等級の基本的な概念から、具体的な区分(耐震等級1、2、3)や知っておくべきことについて詳しく解説しました。
最後に、耐震等級を考慮した家づくりを検討している方には、ハウスメーカーのイシカワをおすすめします。
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この記事の担当:
イシカワ家づくり編集部

断熱や耐震など、最新の家づくりに役立つ知識をお届けします。みなさまの家づくりの参考にぜひご覧ください。