家づくりの知識

2024.06.21

高気密・高断熱住宅のメリット・デメリット5選を解説!後悔する前に知っておきたい注意点も紹介

高気密高断熱住宅 メリットデメリット

本記事では、今後高気密・高断熱の家を建てたい方の悩みを解決します。高気密・高断熱住宅のメリットやデメリットについて詳しく解説し、デメリットを解消する方法もお伝えします。

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高気密・高断熱の住宅とは?

高気密・高断熱の住宅とは、外部からの熱の侵入を最小限に抑え、また内部の熱が逃げにくい構造を持つ家のことです。
高気密・高断熱の住宅は、冷暖房の効率が高まり、一年中快適な室温を保つことができます。
エネルギー消費を減らし、快適な居住空間を実現するための住宅として、今現在では標準的な機能になっています。

高気密住宅の特徴

高気密住宅とは、外部からの不必要な空気の侵入を防ぎ、室内の快適な空気を保持するために設計された住宅のことです。
このタイプの住宅は、断熱材や防湿シート、気密テープといった材料を使用して壁の内側や床下などをしっかりと封じることで、高気密性を実現しています。
住宅内部の隙間を最小限に抑えることで、暖房や冷房の効率を大幅に向上させることができるのです。
室内の温度を一定に保つことは、電気・ガス代の節約にもつながります。
高気密住宅は、快適な居住環境とエネルギー効率の良さを兼ね備えていると言えるでしょう。

高断熱住宅の特徴

高断熱住宅は、家全体を暖かく保つことを目的として、外壁、床下、天井裏などに断熱材を使用したり、断熱性能の高い窓や玄関ドアを使用することで断熱効果を高めた住宅です。
これにより、外の気温変化の影響を受けにくくなり、住宅内の温度を一定に保ちやすくなります。
特に、高気密性と組み合わせることで、夏は涼しく、冬は温かい、快適な室内環境を年中通して保てるようになります。
エネルギーの消費を抑えつつ、快適さを保つことが可能です。

高気密・高断熱のメリット5選

高気密・高断熱住宅は、快適な室内環境とエネルギー効率の向上を実現します。
これらの実現によって下記の5つのメリットが期待できます。

・光熱費の節約が期待できる
・冬場のヒートショックのリスクが軽減される
・洗濯物が乾きやすい
・年中快適な生活が期待できる
・防音効果がある

本章では、高気密・高断熱住宅のメリットについて詳細に解説していきます。

光熱費の節約が期待できる

高気密・高断熱の住宅では、外気温の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるため、エアコンや暖房器具の使用を減らせます。
室内の空気が漏れにくい構造のため、一度設定した室温を長時間維持でき、空調機器の効率的な使用が可能になります。
これにより、光熱費の節約だけでなく、住宅全体の快適性も向上します。
室内だけでなく、廊下などの温度差もなくせるため、家全体で快適な生活空間を実現できるでしょう。

冬場のヒートショックのリスクが軽減される

高気密・高断熱の住宅では、部屋ごとの温度差が生じにくいため、冬場でも各部屋間での温度差を最小限に抑えられ、ヒートショックの防止に繋がります。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって体調を崩す現象を指し、特に冬場の浴室や寝室など、温度差が大きい場所で起こりやすいです。
高気密・高断熱住宅では、全ての居住空間で一定の快適な温度を維持できるため、このようなリスクを大きく軽減できるでしょう。

洗濯物が乾きやすい

高気密・高断熱の住宅では、断熱性と気密性の高さが、外で雨が降っていても室内の湿度が上がることを防ぎます。
その結果、外の湿度や温度の影響を受けにくくなり、室内での洗濯物が乾きやすくなるでしょう。

年中快適な生活が期待できる

高気密・高断熱の住宅は、外気の温度変化に左右されにくい構造を持っているため、一年を通して快適な室温を維持しやすくなります。
これは、外気温の影響を受けにくく、空気の出入りも制御されるため、冷暖房の効果を最大限に活かすことができるからです。
結果として、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な居住空間が実現されます。

防音効果がある

高気密・高断熱の住宅では、防音効果も期待できます。
厚みのある外壁と高性能な断熱材は、屋外の騒音を効果的に遮断します。
また、これらの断熱材は室内の音が外に漏れにくくする役割も持ちます。
このため、高気密・高断熱住宅に住むことで、騒がしい環境でも静かな室内空間を確保できます。

高気密・高断熱のデメリット4選

高気密・高断熱住宅は多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットにも注意が必要です。

・建築費用が高くなりやすい
・空調設備により室内の空気が乾燥しやすい
・結露やカビが発生する可能性がある
・シックハウス症候群のリスクがある

高気密・高断熱住宅を選ぶ際は、これらのデメリットを理解し、解決策を検討することが重要です。

建築費用が高くなりやすい

高気密・高断熱の住宅を建築する際、専用の資材や断熱材を用います。
これには、通常の住宅建築に比べてコストがかかることが多いです。
特に、高性能な断熱材や気密シートなど、高気密・高断熱住宅のための資材・設備には高価なものもあり、建築費用が上昇する要因となりえます。
そのため、建築を計画する際には、複数のハウスメーカーや施工業者から詳細な見積りを取り、コストと性能のバランスを慎重に検討しましょう。

空調設備により室内の空気が乾燥しやすい

高気密・高断熱住宅は、外気の影響を受けにくい構造が特徴ですが、その結果外からの湿気の流入も減少し、室内の空気が乾燥しやすくなります。
このため、乾燥肌やドライアイといった乾燥に関連する問題を抱える人にとっては、冬場などの乾燥する季節には加湿器を使用するなど、室内の湿度を適切に保つための対策が必要でしょう。

結露やカビが発生する可能性がある

高気密・高断熱住宅では、室内の温度が一定に保たれるため、結露が発生しにくいと考えがちです。
しかし、設計や施工が不適切で、壁と断熱材の間に隙間が残ってしまうと、そこに温度差が生じ、壁内での結露が発生する可能性があります。
また、高気密性により室内の空気が外に逃げにくくなるため、適切な換気システムを選ばなかった場合、湿度が高まり結露やカビのリスクが高まります。
このような問題を避けるためには、施工の精度が高く、適切な換気システムを提供してくれるハウスメーカーを選ぶことが重要です。

シックハウス症候群のリスクがある

高気密・高断熱住宅は、外気の影響を受けにくい快適な居住環境を提供しますが、設計や施工、換気システムが不適切ば場合はシックハウス症候群のリスクを抱える可能性もあります。
シックハウス症候群は、住宅の建材や塗料、接着剤から揮発する化学物質や、カビ、菌類の影響で引き起こされる健康問題を指します。
換気が不十分な場合は、こういった有害物質により居住者の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
したがって、高気密・高断熱住宅を建てる際には、有害物質の少ない建材を選ぶことや、適切な換気システムの導入が重要です。

高気密高断熱の家で後悔しないためのポイント3選

高気密・高断熱の家を建てる際、後悔しないためには以下のポイントが重要です。

・換気システムの導入やこまめな換気を計画する
・高気密・高断熱の家では隙間ができやすい断熱材に注意する
・高気密・高断熱に定評のあるハウスメーカーを選ぶ

これらのポイントを事前に検討することで、快適で健康的な住まいを実現することができます。

換気システムの導入やこまめな換気を計画する

高気密・高断熱の住宅は、その優れた断熱性と気密性により、外気の温度変化や湿度の影響を受けにくくすることができます。
これにより、一年を通して快適な居住環境を保つことが可能になります。
しかし、その反面、室内の空気が滞留しやすく、新鮮な空気の循環が不足するという問題も引き起こす可能性があります。
このため、健康的な室内環境を維持するためには、適切な換気システムの導入や、定期的に窓を開けて外気を取り入れるなどの対策が必要となります。
換気対策によって、室内の空気の質を向上させ、健康を守ることができるでしょう。

高気密・高断熱の家では隙間ができやすい断熱材に注意する

高気密・高断熱の家づくりでは、断熱材の選択が重要です。
グラスウールはその一例で、ガラス繊維をワタ状にしたもので、非常に安価でありながら断熱性能を持つというメリットがあります。
しかし、施工時に隙間が生じやすく、その結果として高気密・高断熱住宅の性能を十分に発揮できない可能性があります。
そのため、グラスウールの使用時にはきちんと施工できるハウスメーカーを選びましょう。

高気密・高断熱に定評のあるハウスメーカーを選ぶ

高気密・高断熱住宅の建設を検討する際、施工会社の選択は非常に重要です。
高気密・高断熱の性能は、その施工会社の技術力や経験の豊富さによって大きく左右されるため、適切な材料の選定、正確な施工、そして適切な換気システムの設計ができるハウスメーカーを選びましょう。

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高気密・高断熱住宅は、省エネルギー効果が高く、一年中快適な室内環境を保つことができますが、施工や維持には注意が必要です。
適切な知識と技術に基づいた建築とメンテナンスが重要で、これらを怠ると、結露やカビのリスクが高まるので注意しましょう。

イシカワは、年間1,000棟を超える建設実績があり、標準設備が高性能、かつ低価格を特徴とするハウスメーカーです。”最高のコストパフォーマンス”を追求した高品質・低価格の住まいを提供しています。
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この記事の担当:
イシカワ家づくり編集部

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