給湯器は冬に壊れやすい!凍結を防ぐ対策や凍った場合の対処法

給湯器は冬に壊れやすい!凍結を防ぐ対策や凍った場合の対処法

冬になると給湯器のトラブルが発生しやすい、と感じたことはありませんか?
寒い地域では、給湯器の凍結や配管の破損などで故障するリスクが高まります。
給湯器が故障すると、お湯が出なくなったり、配管破裂の原因になります。

給湯器トラブル防止には、ぬるま湯をかける、自然解凍を待つといった方法が有効ですが、一方で絶対にやってはいけない対処法も存在します。

この記事では、寒冷地新潟県で住宅着工棟数15年連続1位のイシカワグループが、給湯器が冬に壊れやすい理由や、凍結防止の対策、凍結時にやってはいけないことをまとめました。
ぜひ参考にしてください。

目次

給湯器が冬に壊れやすい2大原因

給湯器が冬に壊れやすい2大原因

寒い時期はお風呂だけでなく、台所や洗面所でもお湯を使うことが多いもの。
お湯の使用頻度が多くなる季節は、給湯器の故障に注意が必要です。
冬に給湯器が壊れやすいとされる原因は大きく2つあります。

  • 水温低下で燃焼に負荷がかかる
  • 10年以上の使用で劣化している

詳しい注意点を解説します。

水温低下で燃焼に負荷がかかる

冬場の低温環境では、給湯器への水の供給温度が大幅に下がります。
給湯器は通常時より多くのエネルギーを必要とし、内部の燃焼効率を維持するために負荷がかかります。

過度な負荷は機器の劣化や故障につながりかねません。
また、水は氷になると体積が増加して膨張します。

給湯管で水から氷に変化した場合、配管にヒビや亀裂が入ることも。
特に外気温が氷点下4℃以下になると、凍結のリスクがあります。
暖かい時期と比べて、冬は給湯器に大きな負荷がかかっていることを念頭に置きましょう。

10年以上の使用で劣化している

給湯器の平均的な寿命は約10年から15年。
この期間を超えると、内部の部品や接続部分の老朽化が進行し、故障リスクが高まります。

特に冬は、低温による金属の収縮や部品の硬化が起こりやすく、経年劣化が加速する傾向にあります。
使用時に異音がする、温度が調節できない、ガスのにおいがするなどの症状が出たら交換のサインだと考えましょう。

また、給湯器の各メーカーは定期的に新しい機種にモデルチェンジしています。
仮に15年以上故障なく使っていたとしても、いざ故障した場合、部品の取り寄せができないケースも想定されます。
少しでも不具合が出てきたら、早めに交換するのがおすすめです。

今すぐできる冬の凍結対策3選

今すぐできる冬の凍結対策3選

給湯器や配管まわりの凍結対策には、給湯器の自動運転機能の活用が有効です。
また、気温が氷点下に下がる場合は事前に下記の対策をすることで凍結を防止できます。

  • 凍結予防ヒーターや自動運転を活用する
  • 水を出しっぱなしにする
  • 長期不在の場合は水抜きをおこなう

それぞれ詳しく解説します。

凍結予防ヒーターや自動運転を活用する

給湯器には外気温が下がると自動的に内部を保温するヒーターが組み込まれています。
また、浴槽側で自動ポンプ運転をおこなう凍結防止機能も備わっています。
ヒーターや自動運転機能の稼働条件は機器によって異なるため、給湯器の取扱説明書やメーカー公式サイトを確認しましょう。

水を出しっぱなしにする

最も簡単にできるのが、水を少量出しっぱなしにする方法です。
蛇口から水を少量出しっぱなしにしておくことで水の流れを維持し、凍結を防止できます。
特に夜間や外出時に有効な方法です。

一般的に、外気温が氷点下4度を下回ると凍結の可能性が高くなると言われています。
水の温度は冬場でも5度程度あるため、流したままであれば凍結はしません。
流しておく水量は鉛筆の芯ほどの細さでも十分効果があります。

長期不在の場合は水抜きをおこなう

長期間家を空ける場合は、給湯器の水抜きが凍結を防止します。
長期不在時の方法として水を出しっぱなしにする前項の方法も挙げられますが、水道代がかかるため、水抜きを行う方法がおすすめです。

手順は以下の通りです。

1.給湯器のリモコンの電源を切る
2.ガス栓・給水元栓を閉める
3.シャワーや台所などの給湯栓を全て開ける
4.給水・給湯両方の水抜き栓を開ける

上記の作業を行わないままだと、不在中に配管が破裂するおそれがあります。
また、ガス給湯器の凍結防止機能を維持するためにも、ブレーカーは切らないようにしてください。
給湯器の取扱説明書にも水抜きの方法が書いてあるため、参考にしましょう。

給湯器が凍結するとどうなる?

給湯器本体や配管などが凍った場合、以下3つの症状が出やすくなります。

  • お湯がぬるい・出ない
  • お風呂の自動給湯・追い焚きができない
  • 配管の破裂による水漏れ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

お湯がぬるい・出ない

キッチンや洗面所などの蛇口から出るお湯がぬるかったり、水のままになります。
給湯器や配管が凍結すると水の流れが阻害され、正常に機能しなくなることが原因です。

また、お湯と水が交互に出る、ぬるかったり熱かったりで温度が安定しない、といった症状の出方もあります。
その場合、給湯器にエラーコードが表示されるケースが多いです。
お湯の出方が不安定に感じた場合は、凍結を疑いましょう。

お風呂の自動給湯・追い焚きができない

給湯器の凍結は、お風呂の自動給湯や追い焚き機能にも影響を及ぼします。
給湯器と接続されている配管部分が凍結すれば、お湯の供給ができません。
追い焚きしようとしてもお湯が流れず、ぬるいままになります。

追い焚きされない場合、追い焚きポンプ内での循環がうまくいっていないケースや、給湯器内部の故障が考えられます。
蛇口から設定温度のお湯が出る場合はポンプ内の不具合、蛇口からでるお湯が設定温度よりぬるい場合は給湯器の故障であることが多いです。

配管が破裂し水漏れすることも

配管の水が凍結すると体積が膨張し、配管や給湯器内部を破損させる恐れがあります。
破損部分から水が漏れることで水道代が高額になったり、漏電による機器の故障を引き起こします。
寒冷地だけでなく、暖かい地域でも起きる可能性のあるトラブルです。

漏水や漏電が起きないよう、事前に凍結対策をすることが重要です。
給湯器の水抜きをせずに長期間家をあける(ブレーカーを落とす)場合に破裂が起きやすくなりますので、特に注意してください。

給湯器が凍結した時の対処法

給湯器が凍結した時の対処法

万が一、給湯器が凍結した場合の正しい対処法を紹介します。
方法は以下の2つです。

  • 電源を切って自然解凍を待つ
  • ゆっくりぬるま湯をかける

具体的な手順を、以下で説明します。

電源を切って自然解凍を待つ

給湯器の電源を切り、自然解凍を待つのが最善の対処法です。
オンにしていると燃焼して給湯器に負荷がかかるため、電源を切るのがポイント。
ただし電源プラグはコンセントから抜かず、挿したままにしてください。
あとは気温の上昇によって自然に溶けるのを待ちましょう。

ゆっくりぬるま湯をかける

急いでお湯を出したい場合もあるかと思います。
その際は凍っている部分にタオルを巻き、40℃以下のぬるま湯をゆっくりかける方法があります。

熱湯をかけると温度差で急激な膨張が起こり、配管が破損する恐れがあるため、必ずぬるま湯にしてください。
また、電源プラグに水がかかると漏電のリスクがあるため注意が必要です。

凍結した時にやってはいけないこと

凍結した時にやってはいけないこと

凍結時の対処法を間違えると、状況の悪化や機器の故障に繋がります。
やってはいけないことを2つ紹介します。

  • 熱湯やドライヤーで解凍しようとする
  • かけたぬるま湯を放置する

以下で詳しく見ていきましょう。

熱湯やドライヤーで解凍しようとする

給湯器や配管が凍結した場合、熱湯やドライヤーの温風で解凍するのは避けてください。
急激な熱膨張によって配管が破損する恐れがあります。
ドライヤーの温風は保温材やゴムパッキンを傷める原因となるため、風を当てる場所に注意が必要です。

また、急激に温度が上昇し、配管内の氷が溶けたことで体積が膨張した結果、配管が破裂するリスクもあります。
急いで溶かしたい場合でも熱湯は使用せず、40度以下のぬるま湯を使いましょう。

かけたぬるま湯を放置する

タオルで保護した部分にぬるま湯をかけて解凍する場合、かけた水分はしっかり拭き取りましょう。
水分を放置すると再凍結の恐れがあります。

配管に故障がないか確認しながら、水分は全て拭き取るようにしてください。
給水元栓、保温材などにも水分が残っていないかチェックすることをおすすめします。

故障の場合は修理・交換が必要

凍結により給湯器が故障した場合は、専門業者による修理や交換が必要です。
自己判断での修理は避け、プロに依頼するようにしてください。

特に冬は給湯器の故障が多く発生するため、修理まで日数がかかる場合も。
少しでも不具合を感じたら、早めに修理や交換を依頼しましょう。

まとめ

給湯器は冬季の扱いに注意が必要な機器です。
定期的なメンテナンスと、冬季特有の対策を講じることが故障防止に繋がります。この記事で紹介したポイントを参考に、給湯器が凍結しないための使い方を心がけてください。
故障が起きた際の受付窓口もあらかじめ確認しておきましょう。

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