日常生活の中でアレルギーやアトピーの症状に悩む人々は少なくありません。
根本的な原因の一つとして、住宅内の結露が挙げられます。
この記事では、結露とアレルギー・アトピーの関係について詳しく解説します。
結露を防ぐための効果的な対策や、アレルギーになりにくい家の選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
アレルギーやアトピーの根本原因は結露!

家の中で発症するアレルギーやアトピーの根本的な原因は「結露」にあります。
結露とアレルギーやアトピーの関係について、以下の通り順を追って説明します。
- 住宅で結露が発生する仕組み
- 結露によってカビ・ダニが増える!
- カビやダニによってアレルギーが発症しやすくなる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
なお、紹介する情報は東京都の下記ページを参考にまとめています。
室内環境対策|対応・対策|東京都アレルギー情報navi
住宅で結露が発生する仕組み
結露と聞くと、窓ガラスに水滴がたくさんついた状態を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
これは、冬の冷たい外気によって窓や壁の表面温度が下がるためです。
室内の温度や湿度が高い状態では、空気中に水蒸気が含まれています。
暖かく水蒸気を含んだ空気が、冷たい窓ガラスや壁に触れると、その部分の温度が急激に下がり、空気中の水分が凝結して結露が生じます。
結露によってカビ・ダニが増える!
結露が発生すると、室内にジメジメした場所が増えます。
このジメジメはカビやダニの繁殖に非常に適した環境です。
湿度が高いと、カビは急速に成長し、見た目に黒ずんだ斑点やカビ臭さが発生します。
ダニの中にはカビを餌にして繁殖するタイプも。
結露は窓だけでなく、壁や天井、カーテン、タンスの裏側などにも発生しやすく、これらの場所はカビやダニが増えやすい環境となります。
カビやダニによってアレルギーが発症しやすくなる
こうして増えたカビの胞子やダニの死骸・フンが、いわゆる「ハウスダスト」です。
これらが空気中に拡散することで鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状やアトピー性皮膚炎を引き起こします。
アレルギー発症を防ぐ意味でも、結露対策は非常に重要です。
ぜひ、家選びの段階で、「結露しにくい家(=アレルギーになりにくい家)を選ぶ」ことを意識してください。
アレルギーになりにくい家を選ぶ3つのポイント
アレルギーやアトピーになりにくい住まいは、結露対策に特徴があります。
住宅見学の際は、特に以下の3つをチェックするのがおすすめです。
- サッシの断熱性能
- 壁に使われている断熱材
- 玄関ドアの断熱性能
それぞれ、詳しく解説します。
サッシの断熱性能
最も結露が起きやすいのが、窓ガラスやサッシです。
結露を防ぐには、室内の暖かい空気と窓の表面温度の差を小さくする必要があります。

例えば、トスケンホームでは「トリプルガラスオール樹脂サッシ」を採用しています。
ガラス管には低熱伝導気体が封入されており、室内と室外の熱の伝わりを抑制
樹脂窓なので、ガラスやフレームに触れたときのヒヤリとした冷たさも感じません。
壁に使われている断熱材
住宅の壁に使用される断熱材も、結露対策に欠かせない要素です。
断熱性能の高い素材を使用することで、壁の内部や表面に結露が生じるのを防ぎます。
特に高い断熱効果を発揮するのが、発泡プラスチックやグラスウールなどです。
トスケンホームの住宅では、繊維一本一本にはっ水処理がされた高性能グラスウールを隙間なく充填しています。
玄関ドアの断熱性能
玄関は外気と直接接する部分です。
断熱性能が低いと、寒気が室内に入り込み、結露の原因となります。
高性能な断熱玄関ドアを選ぶことで、室内の温度を一定に保ちつつ結露の防止が可能です。
ドア本体に断熱材を利用する、枠・ガラス部分に気密材を施すなどの工夫で、結露を防ぎつつ省エネ効果も期待できます。
部屋でアレルギーにならないための対策3選

ハウスダストアレルギーを防ぐためには、日頃の対策がカギを握ります。
特に有効な方法が以下の3つです。
- なるべく換気をする
- 湿度を40%〜60%に保つ
- こまめに掃除をする
それぞれ、具体的に説明します。
なるべく換気をする
結露やカビ・ダニの発生を防ぐには、定期的な換気が非常に重要です。
換気をすることで、室内の湿った空気を排出し、乾燥した外気を取り込みます。
特に、調理や入浴などで湿度が高くなる時間帯は、積極的に窓を開ける、換気扇を利用するなどで空気を循環させましょう。
また、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられています。
建築材に含まれる化学物質や、ダニ・カビから引き起こされる健康被害「シックハウス症候群」を防ぐ目的で、2003年以降に義務化されました。
弊社トスケンホームで販売中の新築住宅には、高性能で夏・冬ともに外気温に左右されにくい第一種熱交換換気システムを搭載。
全館空調と同様、標準装備のため、新鮮な空気を取り込みながら家全体の温度と湿度を均一に保つことが可能です。
24時間換気システムについての記事もあわせてご覧ください。

湿度を40%〜60%に保つ
湿度を保つことは、結露対策の基本です。
湿度が高すぎると結露が発生しやすくなり、低すぎると乾燥してウイルスなどが活発になります。
一般的に、室内の湿度は40%から60%に保つことが理想とされています。
湿度計を使用して定期的に湿度を確認し、必要に応じて加湿器や除湿器を使用することが効果的です。
こまめに掃除をする
細かいホコリやチリもアレルギーの原因となり得ます。
こまめに掃除機をかけ、清潔な環境を保ちましょう。
湿気がこもりやすい寝室やクローゼット、タンスの裏なども定期的に拭き掃除をしたり掃除機をかけると安心です。
掃除の際には、抗菌・防カビ効果のあるクリーナーを使用することで、より効果的にカビやダニの繁殖を抑えることができます。
ダニアレルギーの原因は家が汚いから?

結論、ダニアレルギーの原因は家が汚いから、とは限りません。
室内をきれいにしていても、見えない場所がジメジメしていればダニは繁殖しやすくなります。
前述した部屋の換気やこまめな掃除のほか、布団乾燥機を使用する、絨毯やカーペット、ぬいぐるみなどを丸洗いすることもダニ対策として有効です。
また、「ダニは太陽に当たると死ぬ」と思っている方も多いですが、実際には死にません。
ダニの弱点は乾燥です。
湿度が55%以下になれば生きられないと言われているため、布団乾燥機を活用しましょう。
住む人の健康を考えた全館空調「ブローボックス」

トスケンホームの建売住宅では、温度と湿度を一定に保つ空調システム「ブローボックス」を標準搭載しています。
ブローボックスは、高い気密性と高性能な断熱材を使用。
家全体を一つの断熱層として、最小限のダクトで各空間を繋げ、家中の空気を均一に循環させるシステムです。
外気温に影響されず、カビやダニが発生しにくい温湿度管理を徹底しています。
カビやダニを防ぐことで、アレルギーやアトピーが発症しづらい住まいに。
家中の温度が一定なので、浴室と暖房室との寒暖差で起きる「ヒートショック」抑制の効果も期待できます。

さらに、壁面には、ウイルスや細菌を不活性化させる「光触媒コーティング」を施工。
さまざまな有機物やガスを分解するため、防臭効果・防カビ対策が可能です。
以下のページで詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
イシカワのブローボックス
まとめ
アレルギーやアトピーになりにくい環境を作る上で、結露対策は非常に大切です。
また、住宅の結露のしにくさは、断熱性能や設備によっても変わります。
この記事で紹介した住宅選びのポイントや、結露対策を取り入れることで、カビ、ダニの発生を防ぎましょう。
トスケンホームでは、アレルギーやアトピーになりにくい、健康的な住まいづくりを追求しています。
高気密高断熱。高耐震だけでなく、住む人の快適な生活にこだわった住宅を、ぜひ実際にご覧ください。