リビングが「家族の図書館」になる

造作棚とヌックで作る、スマホを置きたくなる空間
私たちの生活は、今やスマートフォンの画面の中に吸い込まれがちです。リビングに家族が集まっていても、それぞれが手元のデバイスを見つめ、静かな孤独の中にいる――そんな現代特有の風景に、一石を投じる住まいの提案があります。
株式会社イシカワ(新潟市秋葉区)が提唱するのは、リビングを単なる団らんの場から、家族の知的好奇心と対話が交差する「家族の図書館(ホームライブラリー)」へと進化させる暮らしです。大きな本棚に囲まれ、ふとした瞬間に本を手に取りたくなる空間は、デジタルデトックスを促し、家族の絆を再定義してくれます。

目次

「家族の図書館」がもたらす豊かな暮らし

ホームライブラリーとは、家の中に巨大な本棚や読書スペースを完備した空間のことです。かつての「書斎」が個人のための隔離された閉鎖空間だったのに対し、「家族の図書館」はリビングや廊下、階段周りといった家族の動線が交わるオープンスペースに設計されるのが特徴です。

《家族で図書館を「育てる」という概念》
この空間の最大の魅力は、家族全員で本を持ち寄り共有し、共に育てていける点にあります。

  • コミュニケーションの創出: 親が読んでいる本に子供が興味を持ち、逆に子供の図鑑を親が眺める。こうした文化の循環が家庭内での共通知識や理解を深め、会話のきっかけを作ります。
  • 子供の知的好奇心を育む: 手の届く場所に常に本がある環境は、子供の興味を広げ、豊かな心を育てるきっかけになります。
  • 「見せる収納」としての誇り: ずらりと本が並ぶ光景は圧巻であり、住まい手の個性や歴史を映し出す唯一無二のインテリアとなります。

【広さ別】理想の読書スペースを実現するレイアウト

「図書館のような家」と言っても、必ずしも広大なスペースが必要なわけではありません。住まいの広さや目的に合わせた、多様なレイアウトが可能です。

①半畳~1畳:おこもり感のある「ニッチ・書斎」
階段脇や部屋の隅など、わずかなスペースでも理想の読書コーナーは作れます。

  • 階段脇の書斎: 壁に囲まれたコンパクトな空間にカウンターを造作することで、視線が遮られ、深く集中できる環境が整います。
  • 通路の活用: キッチンとリビングを結ぶ通路にマガジンラックや薄型の棚を設置すれば、家事の合間にふと本を手に取れる「知的な散歩道」になります。
    ②1畳~2畳:機能性と没入感の両立
  • L字カウンターの活用: 1.5畳程度の空間でも、L字型にカウンターを配置すれば、PC作業と読書をスムーズに切り替えられるワークスペースになります。窓を設けて「抜け感」を作ることで、窮屈さを感じさせない設計が可能です。
    ③2畳~4畳:家族で共有するライブラリー
  • 吹き抜けに面した畳スペース: 2階の吹き抜け近くに畳敷きのコーナーを設ければ、家族で寝転がって図鑑を広げられる、開放感あふれるスペースになります。
  • リビング横の小上がり: リビングの一角を小上がりにし、壁一面を本棚にすれば、座る・寝転ぶなど自由な姿勢で本を楽しめます。
    ④4畳半以上:本格的なホームライブラリー
  • ブックカフェスタイル: 本棚の近くにソファやダイニングテーブルをゆったりとレイアウトし、家全体をカフェのような雰囲気に仕上げます。

スマホを置きたくなる「ヌック」と「ワークピット」の仕掛け

「家族の図書館」をより魅力的にし、スマートフォンの誘惑に打ち勝つために有効なのが、「ヌック(Nook)」や「ワークピット」という居場所の設計です。

《ヌックが提供する「囲まれた安心感」》
ヌックとは、壁の一部をくぼませたり、階段下のデッドスペースを活用したりして作る、こじんまりとした心地よい空間です。

  • 階段下の秘密基地: 活用しづらい階段下の低くなった空間は、ヌックに最適です。ここにお気に入りのクッションと手元灯を置けば、子供にとっては最高の読書スポット、大人にとっては誰にも邪魔されない隠れ家になります。
  • 窓辺のデイベッド: 窓際にベンチ兼収納を造作し、自然光の中でページをめくる時間は、スマホのブルーライトから解放される贅沢なひとときです。
    《学習と仕事の効率を高める「ワークピット」》
    リビングや本棚のすぐそばに作業用の「ワークピット」を設けることで、調べ物をしながらの学習や在宅ワークがスムーズになります。
  • 家庭学習へのアプローチ: ホームライブラリーにある辞書や参考書をすぐに取り出せる環境は、子供の自習効率を劇的に高めます。
  • 在宅ワークの質: 資料に囲まれた「アトリエ型」のワークスペースは、クリエイティブな思考を助け、仕事の質を向上させます。

空間を美しく彩る「造作本棚」のデザイン術

「家族の図書館」の核となるのは、インテリアと一体化した造作本棚です。既製品にはない美しさと機能性を引き出すポイントを解説します。

《圧迫感を抑える工夫》
壁一面の本棚はインパクトがありますが、一方で圧迫感が心配されることもあります。

  • 色の統一: 壁と同じ色(ホワイトなど)を本棚に採用することで、高さがあっても部屋と一体化し、すっきりと見せることができます。
  • 枠のないデザイン: 棚の枠を極力見せないデザインにすることで、空間に広がりを感じさせ、ゆとりある印象を与えます。
    《デッドスペースを価値に変える》
  • 廊下をギャラリーに: 殺風景になりがちな廊下の壁面を本棚にアレンジすれば、移動するたびに新しい本との出会いがある、ワクワクする空間に変わります。
  • ニッチの活用: 壁の一部をくぼませた「ニッチ」に本を収納すれば、動線を邪魔せずに収納量を確保できます。
    《ディスプレイで「アート」にする》
  • 表紙を見せる: すべての本を背表紙だけで並べるのではなく、数冊をアートパネルのように表紙を見せて飾る(面出し)ことで、空間がおしゃれなブックカフェのようになります。
  • 雑貨とのミックス: 本だけでなく、観葉植物やインテリア雑貨、家族の思い出の写真をミックスしてディスプレイすることで、本棚が「家族のギャラリー」としての役割も果たします。

心地よさを最大化する「五感」へのこだわり

理想の読書環境を作るには、家具や照明といった細部への配慮が不可欠です。

① 読書に適した「椅子」の選び方
長時間座っても疲れにくい椅子選びは、読書へのモチベーションを左右します。

  • 背もたれとひじ掛け: 腕や肩への負担を減らすため、ひじ掛けがあるタイプがおすすめです。
  • ソファの硬さ: 読書用には、姿勢が崩れにくい少し硬めのソファが適しています。
  • オットマンの活用: 足を伸ばして座れるオットマンを併用することで、さらにリラックス度が高まります。
    ② 目的別の「照明」演出
    光の使い分けが、空間の雰囲気を決定づけます。
  • 電球色の温かみ: 夜眠る前のリラックスした読書には、電球色の温かい光が適しており、睡眠の質を邪魔しません。
  • 昼白色の集中力: 勉強や仕事に没頭したい時は、集中力を高める青みがかった昼白色を選び、手元をスポットライトで照らすのが効果的です。
  • 間接照明の魔法: 本棚自体を照らす間接照明やフロアライトを組み合わせることで、空間に美しい陰影が生まれ、夜のライブラリーがよりドラマチックになります。
    ③ メンテナンスへの配慮
    大容量の本棚は、ホコリ対策が重要です。
  • 扉付き棚の併用: 大切な本や、生活感の出やすいアイテムは扉付きの棚に隠すことで、掃除の手間を減らしつつ見た目を整えられます。
  • 可動棚の採用: 本のサイズ(文庫本、雑誌、大判図鑑など)に合わせて棚の高さを自由に変えられるようにしておくと、無駄な隙間が減り、ホコリも溜まりにくくなります。

【シーン別】「家族の図書館」がある1日の風景

この家で過ごす家族の姿を想像してみてください。

  • 爽やかな朝: キッチン横のカウンターで、淹れたてのコーヒーを片手に新聞やエッセイを読む。自然光が差し込む中、自分を取り戻す静かな時間から1日が始まります。
  • 活気ある午後: 学校から帰った子供たちが、リビングの本棚から迷わず図鑑を取り出し、隣のヌックに潜り込む。親はキッチンで夕食の準備をしながら、その様子を温かく見守り、時には「何が書いてあるの?」と声をかけます。
  • 穏やかな夜: 子供が寝静まった後、夫婦で本棚の前へ。「最近読んだこの本、面白かったよ」と、スマホを置いて語り合う。本を通じてお互いの新しい一面を知る、そんな豊かなコミュニケーションが生まれます。

結びに:イシカワと共に作る「一生モノの場所」

株式会社イシカワ(新潟市秋葉区)は、単に「本を置く場所」を作るのではありません。本を通じて家族が繋がり、子供たちの好奇心が無限に広がり、大人が日々の喧騒から解放される「心の拠り所」としての住まいを提案しています。
新潟の厳しい冬の日も、木の温もりに包まれたホームライブラリーがあれば、家の中は最高のエンターテインメント空間に変わります。「家族の図書館」を作るという選択は、家族の未来、そして豊かな人生への投資です。
スマートフォンをポケットにしまい、背表紙が並ぶ壁を見つめてみてください。そこには、まだ見ぬ物語と、家族の新しい対話が待っています。私たちイシカワと一緒に、あなたのご家族にとって「一生モノの場所」を形にしてみませんか。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次