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2007年住宅設計コンペ一次審査がTOSTEM本社ビルにて、ASJ建築家4名の審査により行われました。その結果、一次審査通過候補として251点中31点が、選定されました。 尚、一次審査通過候補者には直接メールにてご連絡差し上げます。
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| ■総評■吉田研介 |
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非常に興味あるコンペです。「実際に建設する」ということに「イシカワグループ」の並々ならぬ真剣さと期待が感じられます。テーマの本質的な話は最終結果が出てからの総評で書くことにして、今回のコンペの重要な前提である「実際に建設する」ことについて書きます。この条件は大変重いものです。学生諸君は往々にして机上の空論や、絵空事、単なる夢といった「非現実」に陥ることがあります。これは十分注意しなければなりません。 しかし、これは時として思いもよらない通念の呪縛を解く力となることがあるという側面も持っています。従って「実際に建設する」ということを「足かせ」と捉える必要はありません。 大切なことは、発想した構想を現実のものとする努力と真剣さと戦略です。第一次審査では、いかにも「学生らしい」流行に追随しているように見える作品もあえて選びました。模型に、次の一歩を踏み出す真剣さが見たかったのです。また、今にでも建てて見たくなるように作品もあります。「次の一歩」にその真剣さをかけてください。 |
| ■総評■諸角 敬 |
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第一次選考で250数点の中から30点を選考するということであったが、不意にレベルの高い作品を落とすこともなく、また無理にレベルの低い作品を選ばなくてはならないということもなかったのは幸運であったと感じている。 一次選考に残った作品を見るといくつかのパターンに収束するのだが、やはり西沢立衛氏の作品の影響が、若い世代に非常に大きいことが感じられる。分散型の配置計画や中庭を複数配置した作品は数多く見られたが氏を超える作品、さらに昇華する可能性がある提案が見られなく、無難に高いレベルのものを提示しただけで終わってしまったのが残念であった、というのは学生には求め過ぎか? 一方モダンリビングで提唱され続けたLDKタイプを否定すべく、新しい家族のあり方を平面計画で提案した案もいくつか見られ、こちらはなかなか新鮮なものが見られた。 学校別に作品を眺めるとまたはっきりとした傾向が現れる。学年の違いもあるために一概に優劣はつけにくいのであるが、プレゼンテーションの技術、提案の内容とも差は明らかで、このような公開コンペに出品することで学生は他校のよいところを吸収していただきたいものである。 |
| ■総評■岸本 和彦 |
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| このコンペの難しい点は実現することが前提である一方で、敷地の具体的な環境設定が与えられていない点にある。唯一の手がかりはロケーションである「ニュータウン」という性格上、新規で建設された特色の少ない木造2階建て住居の建ち並びが想像された事だろうか。新潟という地域色をどう出すか、といった問題も最初はあったが、建て売りやメーカーによる企画住宅の波は地方都市にも及んでおり、地方の特色を追求した住宅作りが既に困難になりつつある現状を改めて思い知らされた気がした。その様な状況の中、寒冷地である新潟では太陽光に対する思い入れが強く、テクノロジーに頼らず快適に過ごせる温熱環境への配慮も必要になることだろう。地方都市の住宅街がおかれている都市的状況に十分配慮しながら、プライバシーと太陽光、通風の問題に対する意思表明、さらにオリジナルな住空間としての魅力を表現し得た案が、最終的に入賞対象となるだろう。 |
| ■総評■高橋 真 |
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| かなり手応えのある作品が残された、という感想から伝えたいと思う。 全作品を通じて、決定的なオリジナリティを見出すことは出来なかったが、大別すると、分節の緩いルーズなプランニングのもの、ハウス・イン・ハウスとも呼べる路地的空間を内部に持つもの、シェルターと内部架構を区別したもの、連続する線によって領域性を作るもの、などが目についた。 上位の作品の中には、個体の家の提案に止まらないハウジングシステムの提案も寄せられていた反面、住宅のイコン性を頼って提案された案もあった。実施を前提としながらも、全ての案に残る若干の抽象性は、具体的な敷地条件や周辺環境が不明確なコンペの要項にも拠るものだと思う。実際に建てられる住宅の建築的具体性や固有性は大きな意味を持つものだ。今後の最終選考に際して、具体的な周辺条件への対応をどのように評価すべきかはの検討は我々審査員に与えられた課題とも言える。 |





